20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
【40代50代向け】おすすめの目元のアンチエイジング治療について徹底解説
作成日:2025.5.27
今回は40代50代におすすめの目元のアンチエイジング治療について、症例写真も紹介しながら詳しく解説していきたいと思います。
20代30代の方もおこなう治療が含まれますので是非今後の治療にも役立てて頂けたらと思います。
目次
目元の老化とは
まず、目元の老化というと、どんなことが思い浮かびますか?
目周りの小じわですかね、目尻の笑いジワとか、後は目の上のたるみとか、そういう老化ですかね。
この辺りは想像しやすいかと思います。
実際にそのあたりを気にされている方も多いのではないかと思います。
ただ、目元の老化というのは、挙げてみると意外と多くの要素があり、さらに、それらが組み合わさったりしています。
基本的に目もとの老化の要素は7つあります。
・目の上のたるみ
・くぼみ目
・目の開きが悪くなる、眼瞼下垂
・目周りのしわ
・目の下のクマ
・目の下のたるみ
・涙袋
の7つです。
あとはシミとか他にもあるかと思いますが、これは顔全体のことなのでここでは割愛します。
それでは、それぞれについてこれから解説しようと思います。
目の上から順番に紹介していきます。
目の上のたるみ
目の上の老化の一つ目は、目の上のたるみです。
老化によって上まぶたの皮膚は徐々に伸びてたるんできます。
そうすると、二重が徐々に狭くなってきます。
特に黒目の真ん中中心に二重が狭くなって二重が台形っぽくなることも多いです。
瞼も重い感じになります。
さらにまぶたがたるんでくると、外側中心に皮膚がたるんでいわゆる三角目になっていきます
たるみが進行すると黒目にもかかってきて、 視野が狭くなり日常生活にも影響が出てきます。
これが、一つ目の目元の老化、目の上のたるみです。
年配の方でなくてもお若い方でも目の上のたるみが強い方は多くいらっしゃいますが、年齢と共に誰でも目の上のたるみは進行していきます。
くぼみ目
次に、目の老化の二つ目は、くぼみ目です。
くぼみ目とはイラストのような感じで目の上がくぼむことです。
老化と共に、目の上の脂肪は委縮して、目の奥に落ち込んでいくので上まぶたは凹んでいきます。
くぼみ目になると当然お顔が骸骨のように老けて 見えてしまいます。
くぼみ目の方の画像を見ていただくとこんな感じです。
もともと目元がやせている方では、年齢と共に特にくぼみ目が目立ちやすくなります。
1日の中でも特に夕方ではお顔のむくみが取れるので、くぼみ目が悪化する感じがあるかもしれません。
くぼみ目になると骸骨のような見た目以外に、二重が不安定になります。
三重になったり、二重がなくなったりしてしまいます。
くぼみ目の方では、後で言う眼瞼下垂も合併していることも多いです。
眼瞼下垂
次に3つ目の目元の老化、眼瞼下垂です。
眼瞼下垂はイラストのような感じで目が開けにくくなって 黒目が隠れてしまい、眠たそうな目元になってしまうことを言います 。
眼瞼下垂の原因は瞼の裏側のたるみです。
一つ目の老化で話した上まぶたのたるみが、まぶたの表のたるみだとすると、眼瞼下垂は瞼の裏側のたるみです。
瞼の裏側は、瞼を開ける力がかかる部分ですが、裏側がたるむことで目の開きが悪くなってしまうのです。
瞼が重くなるので、頑張って目を開けようとして、おでこで頑張って眉を上げるので先ほど言ったようにくぼみ目になりやすくなったり、おでこにしわができたり、慢性的な緊張で頭痛・肩こりになったりします。
目周りのしわ
さて、4つ目は、目周りのしわです。
目周りのしわはこのイラストのような感じでしわが出ます。
目まわりにしわが出てしまうと一気に歳を取った感じに 見えてしまいます。
冒頭でも話した通り、目周りの皮膚は非常に薄いです。
なので、加齢によって皮膚に張りや弾力が減ってきたり、 乾燥したりすると、しわが目立ちやすくなってしまいます。
目周りのしわと言っても、いくつか種類があって、基本的に、ちりめんじわ、笑いジワ、刻まれたしわの3つがあります。
それぞれ性質が違うしわなので、治療法が変わってきます。
ちりめんじわ
まずは、ちりめんじわについて解説しますと、ちりめんじわは、目の下などに出る細かいしわですね。
折り目が溝になって出るしわではなくて、絹の布につまむと細かいよれが出てしわができるような感じで、目周りのよれや引き連れによってできる細かいしわのことです。
笑いじわ
次に笑いジワについて解説します。
皆さんご存じの通り、 イラストのような笑った時に出る表情じわになります。
笑ったときに目尻に出るカラスの足のようなしわですね。目の下の外側にも2、3本ほどしわが寄ったりします。
笑ったときに、目周りの眼輪筋が収縮することで出てきます。
刻まれたしわ
そして3つ目の刻まれたしわについてですが、 表情じわやちりめんじわが長年癖になったり、 目の下の皮膚がたるんでくることでどんどん 溝が深くなって、刻まれたしわになってしまいます。
真顔にしていても常に残る、目立つしわになって見えます。
しわが刻まれてしまうと目元はぐっと老けて見えてしまいます。
以上が3種類の目周りのしわ、 ちりめんじわ、笑いジワ、刻まれたしわ、でした。
目の下のクマ
では、目元の5つ目の老化、目の下のクマについてです。
目の下のクマはこの方の様に目の下にできる影のことです。
お若いうちから目立つ方も多く、目の下のクマが目立つと お顔の印象が、疲れた感じ、老けた感じに見えてしまいます。
目の下のクマの原因は、この画像の赤い部分の目の下の 眼窩脂肪のふくらみと、さらにその下の青い部分の、 teartroughという凹みの部分の段差によってできる影のせいです。
横からのイラストを見ていただきますと、眼窩脂肪のふくらみとteartroughという目の下の凹みの段差ですね、この段差でクマになるんですね。
そして、この段差は年齢と共に徐々に進行していき、 目袋と言われる大きな袋になってしまいます。
この画像の方のような感じです。
年配の方の目の下は大きくポコっとしていますよね。
それのことです。
目の下のたるみ
次は6つめの目の下のたるみです。 目の下の皮膚のたるみももちろん年齢と共にどんどん強くなっていきます。
目の下の皮膚が伸びてしまってタルタルになっている状態だと思ってください。
そうなると画像の方の様に目の下の皮膚が余ってしわしわになったり、目袋っぽく膨らんだりしてしまうんですね。
涙袋
目元の老化の最後の7つ目は、涙袋です。
涙袋は図のように、緑の部分のふくらみのことです。
涙袋は、年齢と共に減って、なくなってしまいます。
そうすると若々しさが減ってしまうんですね。
涙袋は眼輪筋という筋肉で、お若い方で厚くて、笑顔になるとよりはっきり目立つ部分なんですね。
なので、涙袋がはっきりしていると若々しくて、明るく見えるのですが、年齢と共にはっきりしなくなっていってしまいます。
お若い方で、涙袋のヒアルロン酸を注射して涙袋をはっきりさせることは多いのですが、その症例写真を見ていただくと、左の涙袋が 少ない状態より、右の涙袋がはっきりしている方が 若々しくて、明るく見えますね。
以上、目元の老化、7つの要素についてでした。
残念ながら、どの目もとの老化も進行性で、年齢と共に徐々に悪化していきます。
40代・50代になると、どの目元の老化もぐっと進行が進んで自覚しやすくなります。
この年代の方では、それぞれの目元の老化を治療することが、若返り効果が出るのはもちろん、老化の進行をリセットして、長期に目元を若々しく保つために重要になります。
目元の老化治療の順番について
さて、ここで、お勧めの治療の順番ということについて考えてみます。
タイトルで言っておいて申し訳ありませんが、基本的に順番はありません。
その方が何が気になるか、どの目元の老化が進行しているかで人によって治療の順番は違ってきます。
目もとの老化の7つの要素を説明しましたが、これらはどの順番で目立って出てくるかは決まっていません。
どの老化が強いか、どの順番で出てくるかは人によってかなり違います。
どの要素も老化と共に進行はしていくのは間違いないのですが、決まった順番で老化していくものでは。
なので、今回の本題に対しては明確な答えがないので申し訳ないところです。
基本的におすすめの治療の順番というのはないのです。
結論は、その人その人で、目元のどの老化が目立つかで治療法を選択するということになります。
ただ、タイトルでおすすめの治療の順番をあえて目の下の若返り治療の順番について解説するとしたら、 一般的な4,50代の目元の老化のイメージとしては、 まず目周りのちりめんじわや、笑ったときの目尻のしわが自覚しやすくなってくるかと思います。
なので、まず目周りのレーザーやプチ整形などでこのしわ治療をおこなうのが良いかと思います。
そして、どんどんたるみが強くなっていくと、 目の上のたるみや目の下のクマとか、目の開きが悪くなる眼瞼下垂が気になってくると思うので、そうなったら手術をして改善させるというイメージかと思います。
目元のアンチエイジングとしては、しわなどはまずプチ整形をおこなって、たるみが進行してきたら手術という順番になるかと思います。。
そのような漠然としたイメージで間違っていないとは思います。
ただ、実際の診療では、 20,30代のお若いうちから、上瞼のたるみが強かったり、目の下のクマが目立っていたり、目の開きが悪い方は多くいらっしゃいます。
また、お若い方では、涙袋が少なく気にされる方も多いです。
なので、一般的なイメージとは違って、 40代、50代になる以前に、2,30代くらいから、 目の上のたるみがある方は眉下切開おこなったり、 目の開きが悪い方では眼瞼下垂の手術で改善させたり、 目の下のクマがある方はクマ取り治療で改善させたり、 涙袋にはヒアルロン酸を注入したり、 笑いジワはボトックスを打ったりすることは多いです。
例えば、眉下切開について言うと、当院で眉下切開をおこなう7割くらいが20代の方です。
以上、目元の老化、7つの要素と治療の順番があるかについてのお話しでしたが、 残念ながら、どれも進行性で、年齢と共に悪化していきます。
そのため、悪化しないように治療することが、アンチエイジング治療であり、目元を若々しく保つために重要になります。
目元の老化の治療法
目元の老化の7つのそれぞれの治療法を、症例写真をふまえながら簡単にここでご紹介させていただきますのでご参考にしてください。
ただ、詳しくはそれぞれの治療法を解説していくと時間が足りないので、大まかに解説していきます。
詳しくは他のコラムや施術ページをご参考になさってください。
目の上のたるみ
それではまず一つ目の目の上のたるみ治療についてお話ししますと、目の上のたるみをしっかり切除するには眉下切開一択となります。
眉下切開は眉の下を切開して眉を持ち上げたように自然な感じで上瞼のたるみを切除することができます。
症例写真を見ていただきます。
(手術前)⇒(3か月後)


術後は瞼のたるみが取れてまぶたの腫れぼったさがスッキリしました。
たるみが減ったことで二重が若い頃の二重のように広くなり、隠れていた黒目やまつ毛も見やすくなって目も大きく明るくなりましたね。
見た目のまぶたの重たさが減ったのはもちろん、ご本人も目が軽くなった開けやすくなり、視界も広がったかと思います。
たるみが進行すると三角目になってしまいますが、その前にこのように眉下切開をすると将来的に三角目になるのを予防することもできます。
ただ、この眉下切開ですが、皮膚に弾力がなくなって縦じわがでやすくなったり、くぼみ目が進行したりするとできななくなってしまうこともあるので、40代、50代というのは眉下切開できるぎりぎりのタイミングでもあるかもしれません。
あとは、目の上のたるみを切除する方法は、二重の切開をして、二重の上でたるみをとる方法もあります。
その場合、眼瞼下垂なども同時に治療が可能なんですが、二重の上ではたるみはあまりたくさんとれません。
これは以前のコラムで何度も解説していますが、瞼の皮膚を中抜きすることになり、まぶたが厚ぼったく不自然になってしまうからです。
棒有名人の方のようにまぶたが不自然になってしまんですね。
なので、目の上のたるみとりは眉下切開が良いということになります。
あと、それ以外には二重埋没法で二重を広くしてたるみを持ち上げるというのもありますが、根本的にたるみを取るわけではないので応急処置的な感じにはなります。
くぼみ目
次はくぼみ目の治療について解説します。
くぼみ目は単純にボリュームが少ないのでヒアルロン酸や脂肪を注射したりしてボリュームを補うのが効果的です。
目の上のヒアルロン酸注入の症例写真はこのような感じです。
(施術前)⇒(施術後)


ヒアルロン酸なのでなくなってはいきますが繰り返すと長く保ちやすいです。
他の治療法としては、目の開きを良くする眼瞼下垂の手術をすることで目と眉の距離が近づき、くぼみ目を改善させることもできます。くぼみ目の方は眼瞼下垂を合併していることも多いので一石二鳥で改善が可能です。
また、切る眼瞼下垂の手術をする際に、奥に落ち込んだ眼窩脂肪を引っ張ってくることでさらにボリュームを出すようにすることも可能です。
以上がくぼみ治療についてでした。
目周りのしわ
次は目周りのしわについてです。
目周りのしわには、ちりめんじわ、笑いジワ、刻まれたしわの3つがあると言いましたが、それぞれ治療法は違ってきます。
ちりめんじわ
まずちりめんじわの治療についてお話しします。
ちりめんじわは皮膚に張りがなくなってゆるむことで出ますので、皮膚を再生させて張りを出す治療が必要になります。
具体的に言うと、細かい剣山のような針を刺して皮膚の再生を促すダーマペンやレーザーで穴を開けるフラクショナルレーザー、DNAの成分を注射して肌の再生を促すリジュランなどになります。
また高周波で真皮を熱で引き締める治療もあります。
ボトックスは毛穴を縮めたり、肌にハリを出す効果もあるのでダーマペンの穴にボトックスを塗り込むボトックスダーマペンも効果的です。
いずれも数日以内のダウンタイムでやりやすい治療ですが、効果を出すためには繰り返しおこなって肌をどんどん代謝させて再生させる必要があるものも多いです。
笑いじわ
次に笑いジワの治療法についてお話します。 笑いジワは目尻や目の下に出るしわですが、眼輪筋という筋肉が縮むことでしわが出ますので、ボトックスで筋肉の動きを抑えることで笑いじわがでにくくなります。
目尻のボトックスの症例写真はこういう感じです。
(施術前)⇒(施術後)


目尻のカラスの足のようなしわがでなくなりましたね。
ボトックスは肌にピンとハリが出たりするので、表情じわをなくす以上に目元が若々しくなる効果が出る方もいらっしゃいます。
ただし、目の下のボトックスの場合は、笑顔時に目元の表情が変わって違和感を感じる方が一定数いらっしゃるので、目の下のボトックスは少し注意が必要です。
ボトックスの効果は3~6か月になります。
刻まれたしわ
最後に刻まれた目の下のしわの治療法についてお話します。
刻まれたしわは、長年のたるみや笑いジワなどで溝がついてしまっているしわなので、溝を埋めるように注射するのが有効です。
目の下は薄い皮膚なので粒子の大きいヒアルロン酸を注射するとみみずばれになってしまいますが、ベビーコラーゲンであればミミズ腫れになるリスクは少なく、目の下の小じわに注射してしわを目立ちにくくすることができます。
症例写真はこのような感じです。
(施術前)⇒(施術後)


処置目は目の下の細かな小じわがあったのが、処置後は消えてすっきりしましたね。
このような繊細な小じわはベビーコラーゲンでしか改善させるのが難しいです。
目の下のクマ
さて、次は目の下のクマ治療についてお話しします。
目の下のクマは先ほど、眼窩脂肪のふくらみとその下の凹みによりできるとお話ししましたが、治療法はその凹凸をならして平坦にすることで影を減らします。
プチ整形では、目の下の凹みにヒアルロン酸やベビーコラーゲンを注射する方法があります。
どちらも吸収されるプチ整形になります。
ヒアルロン酸の方が長持ちしやすい傾向はありますが、目の下は皮膚が薄い所なので、ヒアルロン酸だと青っぽくなったり(チンダル現象)、変にむくんで不自然になることがあります。
ベビーコラーゲンではそのようなリスクは少なく、なじみやすいので目の下の薄い皮膚に適しており、目の下のフィラーはベビーコラーゲンをおすすめしています。
では、ベビーコラーゲンの症例写真を見てもらいます。
(施術前)⇒(施術後)
もともとクマがすごく強いわけではなかったので手術ではなくベビーコラーゲンでクマを改善させた方です。
処置前はやや影クマが出ていたのが、処置後はフラットになってクマがなくなりましたね。
目の下がスッキリしました。
このように、目の下のクマ治療はプチ整形ではベビーコラーゲンやヒアルロン酸で凹みを埋めていきます。
次に、効果を長持ちさせたい方やしっかりクマを減らしたい方では、手術が適しています。
目の下のクマを改善させる手術は、目の下の眼窩脂肪を減らして、凹みを脂肪で埋めることで凹凸を減らし、クマをなくします。
手術方法は大きく2つあります。
一つは、瞼の裏から眼窩脂肪を切除して膨らみを減らして、凹みにはお腹や内ももから吸引した脂肪を注入して持ち上げる、目の下脂肪とり+脂肪注入という方法です。
目の下脂肪取り+脂肪注入についてくわしくは以下の施術ページをご参考にしてください。
2つ目は、瞼の裏側を全体に切って、目の下の眼窩脂肪を凹みに移動させてフラットにする裏ハムラという方法があります。
裏ハムラについても以下の施術ページを参考にしてください。
目の下のたるみが強い場合は、表側を切って皮膚を切除する通常のハムラ法をおこなうこともあります。
これはまた後でお話しします。
脂肪取り脂肪注入の方がダウンタイムが少なく負担が少ないですが、裏ハムラは目の下だけで完結させることができます。
どちらも効果的な手術で、長持ちします。手術でクマを減らせば、長期的に目の下は老けにくくなるので、アンチエイジング効果も高いです。
それでは、まず、脂肪取り脂肪注入の症例写真を見ていただきます。
(手術前)⇒(手術後)


術前は目の下の凹凸でクマが目立っていましたが、目の下の脂肪取りで目の下のふくらみが減って、凹みも脂肪注入で埋まってクマがすっかりなくなりましたね。
目の下がスッキリして若返りました。
では次に裏ハムラの症例写真を見てもらいます。
(手術前)⇒(手術後)


この方も術前は目の下に凹凸クマがありました。
術後は、膨らみが減ったの同時に、凹みも埋まったので目の下のクマが消えましたね。
以上が目の下のクマの手術の症例写真でした。
目の下のたるみ
さて、次は目の下のたるみ治療についてです。
目の下のたるみが強いと基本的に皮膚切除や眼輪筋の引き上げが必要になります。
ただし、目の下がたるんでいる人は目袋やクマが出ていることが多く、ある程度の皮膚のたるみがあっても、先ほど話した目の下のクマ治療である程度改善させることは可能です。
例えば目の下にたるみがあって目袋のようになっている方のクマ取り(脂肪とり脂肪注入)の症例写真を見てもらいます。
(手術前)⇒(手術後)


術前は目袋っぽいふくらみがあり、そのぶんたるみもある方でしたが、皮膚を切除しなくても、脂肪取り+脂肪注入をおこなっただけでこれだけすっきりしました。
目の下にはややしわ感が残りますが、術前のふくらみから想像するよりしわやたるみはずっと目立たなくなったかと思います。
このように、たるみある方でも皮膚を切開しなくてもかなり老化を改善させることはできます。
ただ、やはりたるみが強い方の場合は皮膚切除する必要が出てきます。
たるみを切除する方法は、基本的にハムラ法と言う方法があります。
これは、下まつ毛の下を切開して目の下の皮膚や筋肉のたるみを切除します。
あとは、眼窩脂肪を凹みに移動させて目の下のクマの凹凸を改善させます。
最後に、眼輪筋を引き上げて目尻側の骨膜に固定して、たるみをしっかり引き上げます。
そうすることで目の下のたるみをしっかり改善させます。
表ハムラの症例写真を見てもらいます。
(手術前)⇒(手術後)


術後は目の下のクマがぐっと目立ちにくくなりましたね。たるみもなくなって目の下がぴんとしてすっきりしました。
たるみがリセットされると膨らみもしわも改善します。
下まつ毛の下の切開の傷はほとんど目立たなく治っていきます。
この症例の方も脂肪とり・脂肪注入でもかなり改善したかと思いますが、ご本人の希望もあり、たるみをしっかり切除しました。
ただ、このハムラ法は、下まつ毛は下に引っ張られるので、下まぶたが浮きやすい人では、外反と言ってアッカンベーになってしまうリスクがあります。
そのリスクをご理解した上で、骨膜固定をしっかりおこなって慎重に行う必要があります。
涙袋
それでは最後に涙袋の治療です。
先ほど涙袋は年齢と共に減っていくと話しましたが、涙袋をふっくらさせるにはヒアルロン酸を注入したり、脂肪組織などを涙袋に移植する方法があります。
一応涙袋ヒアルロン酸の症例写真を見ていただきますとこのような感じです。
(施術前)⇒(施術後)
涙袋がふっくらして目元にメリハリがでて、明るく若々しくなりましたね。
ただ、実は、40代以降の方では涙袋の治療はお勧めしていません。
涙袋は筋肉なのですが、年齢と共に涙袋の土台がかなり薄くなっていて、治療では上がりにくいことと、たるみがあると涙袋の下縁がしわっぽくなって老けた感じになってしまうことが多いからです。
なので、涙袋はなかなか治療が難しい老化であり、涙袋にボリュームを出しても不自然になることが多いので40代、50代の方では基本的に治療はお勧めしておりません。
以上が目元の7つの老化の治療法でした。
お分かりいただけたでしょうか。
ご自身の目元がどの老化が目立っているかで治療法を参考にしていただければと思います。
まとめ
目元の老化とその治療についての解説でした。
重要なのは、目元のどの部分が老化するかは人によってかなり個人差があるということです。
そのため、目元のアンチエイジング治療でおすすめの順番というのは決まっていません。
7つの老化の要素のうち、どの目元の老化も年齢と共に進行していきますが、お若いうちからどれかの老化が目立っている方もたくさんいらっしゃいます。
40代・50代の方では、目元の老化はぐっと進みやすくなり、複数組み合わさって進行している方も多いです。
ご自身の老化をきちんと見極めてそれぞれの治療をすることが若返りのためには非常に重要です。
自分で目元のどの老化が目立っているかを正確に判断するのはなかなか難しいかもしれませんので、カウンセリングなどでご相談いただければと思います。