眼瞼下垂の切る施術と切らない施術を比較解説
作成日:2024.10.18
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは目の開きが悪くて黒目がかぶっている状態のことを言います。
ガチャピンのように瞼が重くて眠たい目力のないイメージです。
診断基準
瞳孔の中心線から上まぶたまでの距離をMRD1といいます。
MRD1が3.0mm未満の方は眼瞼下垂です。
※鏡をじっと見たらだれでも無意識的に目が見開きます。 遠くを見るようなリラックスした状態で測ってみましょう。
詳しくは自分が眼瞼下垂かチェックする方法のコラムをご参考ください。
眼瞼下垂の原因
眼瞼下垂の原因はざっくり言うと瞼の裏側がたるみによるものです。
瞼の裏側は開ける力が伝わっていますが、たるみによってまぶたを開ける力が伝わりにくくなっている状態となります。
眼瞼下垂を治す方法
眼瞼下垂の手術をおこなって目の開きを改善させることが出来ます。
眼瞼下垂の手術には「切る方法」と「切らない方法」があります。
いずれの手術もたるんでしまったまぶたの裏側(後葉)を短縮することが治療の基本方針になります。
それぞれの施術方法やメリット・デメリットを解説しながら比較していきます。
切らない眼瞼下垂とは
まぶたをひっくり返して、切らずに粘膜側から糸で瞼の後葉を短縮して目の開きを良くします。
切らない眼瞼下垂のメリット
①傷が残らない
切らずに施術するため傷が残ることはありません。
②ダウンタイムが短い
切る方法に比べると断然ダウンタイムは短く済みます。
切る方法が1ヶ月ほどなのに対して切らない方法では1週間ほど見てもらっています。
③気に入らなければ抜糸して戻せる・修正がしやすい
術後すぐなら抜糸すれば元に戻せます。
もう少し上げたいなど希望によっては修正も可能です。
④手術時間が短時間で終わる
手術時間は30分から40分程度で時間的な負担なく手術を受けることができます。
⑤一重が良い方は二重にせずに目の開きを改善できる
切開の場合は基本的に二重をしっかり作るため、一重のままが良いけど目の開きを良くしたいという方には適しています。
切らない眼瞼下垂のデメリット
①切る方法に比べて戻りやすさのリスクあり
糸で結ぶだけなので切る方法に比べると戻りやすさのリスクはあります。
②瞼にボリュームがでる
開きが良くなる分、瞼にボリュームが出ます。
もともと瞼が腫れぼったい方は慎重に選択する必要があります。
③二重が狭くなったり、消えてしまったりする可能性
先ほども説明した通り、瞼にボリュームが出ることで二重が狭くなったり消えてしまう可能性があります。
そういった方には二重埋没法を同時に行うこともできます。
④眼瞼下垂の程度の強い方では効果が弱い可能性
切らない方法で手軽な分、眼瞼下垂が高度の場合は糸で結ぶだけでは上がりきらない可能性があります。
切る眼瞼下垂手術とは
切る眼瞼下垂には「挙筋腱膜前転術」と「前頭筋吊り上げ術」があります。
前頭筋吊り上げ術は、おでこの力で瞼を開けやすくするものですが、主に重度の眼瞼下垂が対象で、美容ではあまり行わないのでここでは詳しく解説しません。
挙筋腱膜前転術は、二重を切開してたるんだ瞼の裏側(後葉)部分(腱膜やミュラー筋)を露出させて確実に短縮し目の開きを改善させます。
切る眼瞼下垂手術のメリット
①後戻りしにくい
腱膜や筋を露出させて確実に短縮できるので後戻りしにくくなります。
②術中に確認しながらラインの微調整をしやすい
手術中に仮止めして目を開けたり閉じたりしながら微調整します。
内側を広く、外側を広くなどの調整もできます。
③安定した二重を作ることが出来る
目の開きも良くなり、二重切開もするため安定した二重を作ることができます。
④同時に眼窩脂肪を引き下げてくぼみ目を改善することが出来る
くぼみ目は改善するのが難しいですが、二重を切開すると奥から脂肪を引っ張ってきて少しボリュームを改善することができます。
⑤同時に皮膚切除が可能
二重を切開する時に同時に皮膚の切除ができます。
皮膚を切除することで、瞼側のたるみを少し引き上げたり二重ライン上のたるみを取って二重を広く見せたりすることができます。
※二重の上のたるみはとりすぎると厚ぼったく不自然になるので少ししか切除できません。
切る眼瞼下垂手術のデメリット
①切るので傷が残る
傷は3か月から半年ほど赤みが出て、白くなって目立たなくなっていきます。
ですが傷自体が消えるわけではありません。
②ダウンタイムが長い・完成までは半年から1年
半月から1ヶ月は腫れも目立ちやすいです。
さらに完成までは半年から1年かかるので長い目で経過を見ていく必要があります。
③修正が容易ではない
一度手術すると癒着を起こしたりするため再手術も容易ではありません。
再手術をするとしても半年ほどたって傷が柔らかくなるまではできません。
まとめ
切る、切らないの眼瞼下垂術の違いは、二重の埋没法と切開法の関係と同じと思っていただくと良いです。
切る法はダウンタイムは長いけど保ちやすく、切らない方はダインタイムは短いけど戻りやすさがあるというイメージです。
ただ、二重埋没法でもずっと二重が保つ人もいるように、切らない眼瞼下垂もずっと保つ人もいます。
また、切る方法は戻りにくいし戻しにくい、切らない方法は戻りやすいぶん調整がしやすいというのもあります。
以上が切る方法と切らない方法の比較解説でした。
ご希望だけでなく、適応も人に寄りけりなので気になる方は是非無料のカウンセリングをご利用ください。