20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
【40•50代の方向け】バレずに自然に若返る美容医療
作成日:2025.10.27
今日は40•50代の方必見!バレずに自然に若返る美容医療についてということでお話ししたいと思います。
まず、定義として、バレないということは、腫れたりして目立ちやすい期間、つまりダウンタイムがないということになるかと思います。
なので、今回はダウンタイムがない治療について解説します。
40・50代の若返り治療について
本来はダウンタイムがある手術などのほうが若返り効果が高いのは間違いありません。
例えば、ダウンタイムがある手術でクマ取りをおこなったり、目の上のたるみや眼瞼下垂を治したりするだけで目はぐっと若返ります。
また、人中短縮やフェイスリフトなどもたるみがリセットされますのでぐっと若返り効果が出ますよね。
ただ、どうしても1週間か手術によってはそれ以上のダウンタイムが必要になります。
ダウンタイムでバレたくないとか、やっぱり手術が怖いという方は多いですよね。
今回はそういう方向けに、バレずにおこなう美容医療についてお話ししようと思いますので参考にしていただければ嬉しいです。
バレずに行う治療は手術にように効果が一気に出るというよりは、少しずつ自然に若返り効果を出す感じになります。
また、効果が一時的であることもあります。
どちらかというと、 40•50代の見た目の老化の加速を抑えて老化を予防するという治療になってくるかと思います。
以前のコラムでも話していますが、 40•50代の方というのは、徐々に進行してきた老化が一気に目立ってきて自覚しやすくなる年代です。
そして老け方の個人差も大きくなる時期です。
老化が加速する年代ですので、何もしない人と、メンテナンスしている人ではぐっと差がつくことになります。
アンチエイジング治療するのは非常に重要な時期なんですね。
なので、今回お話しするダウンタイムの短い美容医療というのは、老化のスピードを遅らせて、お顔を老けにくくして、上品で若々しい印象に保つための治療だと思っていただくと良いと思います。
以前のコラムでは40・50代の方向けにアンチエイジング治療について解説しているので、そちらも参考にしてください。
若返り治療の3要素
さて、これから治療法をどんどん発表していきたい所ですが、若返り治療と言っても多岐にわたっていているので、混乱しやすい所です。
なので、若返り治療についてきちんと分かりやすく考えるために、若返り治療の3要素というものについて復習させてください。
以前のコラムで何度もお話ししていますので、またかと思われるかもしれませんが、治療の分類としてとても大事なのでもう少しお付き合いください。
老化というのは、いろんな老化が同時に進行するのですが、大きく分けて①しわ②たるみ③しみ、この3つがあるということです。
これは若返り治療を考える際に常に意識してほしい分類です。
そしてこの3つのそれぞれに対しての治療が若返り治療になります。
たとえば、①しわということであれば、表情じわはボトックス、凹みジワはヒアルロン酸が代表的ですね。こめかみやホホの凹みなども大きくいうとしわの仲間になり、ヒアルロン酸を注入すれば若々しくなります。
②たるみに関しては、皮膚や脂肪のたるみですね。これらが重力で下がってきて、皮膚はたるみ、たるみ部分の脂肪の厚みは増します。
皮膚のたるみに対してはハイフや糸リフト、高周波やフェイスリフトなどがあります。脂肪の厚みでたるみが強調されるので、たるみを目立たなくさせるには脂肪溶解注射などの治療も有効です。
あとは、③シミなどの肌質に関しては、レーザーとか光治療があります。
以上が若返り治療の分類です。 前置きが長くなって申し訳ありませんが、若返り治療の分類を復習したところで、本題に入りますね。
バレにくくて自然な若返り治療
ダウンタイムがなく、かつ有効な若返り治療についてお話ししていきます。 基本的には先ほどの3つの分類のそれぞれにつての治療をお話しします。
ちなみに、しわ・たるみ・シミ治療のそれぞれでだいたい2つずつくらい、バレにくくて自然な若返り効果のある治療を挙げていきたいと思います。
①しわの治療
では、まず一つ目。 分類でいうと①のしわ治療についてですね。 こちらの治療は、ずばり、ボトックスとヒアルロン酸の注射です。
これは皆さんも想像しやすいところではないでしょうか。
注射なのでダウンタイムはゼロとは言い切れませんが、内出血など出たとしてもメイクでカバーできることがほとんどです。
しわには、筋肉の動きによって出る表情じわと、刻まれた溝によるしわや凹みというのがあります。
基本的に表情じわはボトックスで、刻まれたしわや凹みはヒアルロン酸で治療できます。
表情じわ
まず表情じわについてお話しすると、イラストで言うとこんな感じです。
表情じわが深いと老けて見えてしまいます。だんだん深くなってきた目尻のしわなど気になりますよね。
表情じわはこんな感じで顔のあちこちに出ます。
筋肉の動きが原因なので筋肉の動きを抑えるボトックスで表情ジワを抑えることができます。
効果の持続は3~6か月になります。
ボトックスを打つと、表情じわが出にくくなるだけでなく、しわ部分がつるっとして皮膚がぴんと張ったようになるので若々しくなります。
また表情じわを抑えることで、しわが深くなっていくのを予防することができます。
ちなみに、表情じわボトックスの人気トップ3は額・眉間・目尻です。 では、症例写真を見ていただきます。
ボトックス症例写真
まず眉間、これ僕です。
眉間がつるっとしてお顔の印象が若々しくなります。
表情じわを抑えた以上に若々しくなった効果を実感しました。
そして、目尻。
笑った時に出る老けた感じが減りますね。
次に額。
額のしわがなくなってつるっとすると若々しくなります。
これが人気トップ3の部位です。
あと人気部位なのは、アゴの梅干しジワですね。
こんな感じでアゴのボコボコが なくなって、アゴのラインが綺麗に出るようになります。
次は、鼻根とかバニーラインのしわです。
笑った時の鼻根や鼻背に出るこれらのしわもボトックスで抑えることができます。
こちらも気にしている方も多く、ボトックスの人気部位です。
あとはプラティスマバンドと言って首の縦じわもボトックスで治療可能です。
以上が表情じわに対するボトックスの治療の症例写真でした。
刻まれたしわ
では、次は、刻まれたしわについてですね。
こちらは表情を作らなくてもついてしまっているしわです。
あとは、しわだけでなく、凹みも改善させることで若返り効果を出せます。
刻まれじわや凹みはプチ整形のヒアルロン酸で改善可能です。
目周りの薄い皮膚の場合はベビーコラーゲンがきれいに仕上がります。
ヒアルロン酸症例写真
では、ヒアルロン酸の一部の症例写真をざっとみてもらいましょう。
まずは、ほうれい線のヒアルロン酸ですね。
(処置前)⇒(処置後)
法令線が浅くなると若々しくなり、上品な印象になります。 貴族フィラーとも呼ばれています。
次はほうれい線とゴルゴ線にヒアルロン酸を入れた方の画像です。
(処置前)⇒(処置後)
ゴルゴ線とほうれい線は年々深くなるㇵの字しわです。
このㇵの字ジワが全体に改善してかなり若々し印象になりましたね。 自然な変化です。
そして次はホホのヒアルロン酸です。
(処置前)⇒(処置後)
ホホはどんどんこけて老けて貧相な感じになりますが、 ボリュームが増えるとふっくらして卵型の若々しいフェイスライン にすることができます。
額のヒアルロン酸の症例写真です。
(処置前)⇒(処置後)
額はふっくらして丸みがあると若々しく女性らしくなります。 幅広い年代の方で人気のヒアルロン酸です。
最後は目の上のヒアルロン酸です。
(処置前)⇒(処置後)
年齢と共に目の上も窪んできます。 目の上がくぼむと老けるだけでなく、二重が不安定になったりします。
目の上のくぼみもヒアルロン酸で手軽に改善させることができます。くぼみ目が改善して二重も安定しやすくなって若々しくなります。
以上がヒアルロン酸のしわや凹み治療の症例写真でした。
老化の3要素の一つ、しわについて、ばれずに自然に改善させる治療にはボトックスやヒアルロン酸がありましたが、イメージはつきましたでしょうか。
②たるみの治療
さて、次は、老化の2つ目の要素たるみについて、バレずに自然に若返る美容医療をご紹介します。
冒頭でも話しましたが、弛みには、老化と共に皮膚や支持組織がたるんでくるたるみと、脂肪が部分的に厚くなってくることで目立ってしまうたるみがあります。
まず皮膚のたるみについてお話しすると、 皮膚や支持組織のたるみをバレずに治療する方法には 高周波治療とハイフがあるかと思います。
皮膚や支持組織がたるんでくるたるみの治療
高周波治療は、皮膚に高周波をあてて皮膚を熱することで、たるみを引き締める治療です。
皮膚を引き締めるだけなのでリフトアップ効果は限られていますが、皮膚が引き締まってハリも出すことができます。
次はハイフについてですが、こちらは有名なのでご存じの方も多いと思いますが、超音波で皮下のSMASと言う支持組織を点状に熱収縮させて引き締めてリフトアップします。
切らないフェイスリフトとも言われたりします。
痛みを感じる方もいらっしゃいますが、感じない方も多く、ダウンタイムはあまりないのでとてもやりやすいたるみ治療です。
ハイフも物理的にリフトアップさせるわけではありませんが、お顔の支持組織のSMASを引き締めますので、高周波よりさらにリフトアップ効果が期待できます。
リフトアップ効果は3~6か月と言われています。
また、熱収縮による創傷治癒効果でコラーゲンが増えて支持組織が強化されますので将来的なたるみの予防効果があります。
こちらも症例写真を見てもらいましょう。
ハイフの症例写真
(処置前)⇒(2か月後)
まず一人目の方は、側面像ですが、この方は処置後はあご下のたるみが引き締まったのが分かりますね。
ホホのjowlというたるみも引き締まってフェイスラインがスッキリしました。
次の症例の方です。
(処置前)⇒(2か月後)
この方もフェイスラインが引きしまってシュッとして細くなりましたね。
小顔効果も出ています。 ダウンタイムもなくてこんな感じでお顔が引き締まるならうれしいですね。
脂肪の厚みによるたるみの治療
では、次のたるみ治療として、脂肪の厚みによるたるみの治療のお話をします。
脂肪の厚みをダウンタイムなく減らすには腫れにくい脂肪溶解注射が良いです。
脂肪の厚みによるたるみは、どういう部位があるかというと、まず、ほうれい線上のたるみはメーラファットに厚みが出ることで目立ちます。
また、ブルドック部分のホホのたるみは、jowlfatという脂肪が厚みを増すことで目立ってしまいます。
また、アゴ下も同様に脂肪の厚みで二重あごになりたるみが目立ちます。
これらのたるみを目立ちにくくさせるために脂肪溶解注射で脂肪を減らすというのは非常に有効です。
脂肪溶解注射はデオキシコール酸という成分が効きやすいのですが、商品によって濃度は様々で、濃度が濃くて効きやすいFATXなどでは2週間くらい腫れたりします。
ただ、カベリンを調整して腫れにくくしたものであれば翌日には腫れが引きます。
ただし、調整していない通常のカベリンは1週間くらい腫れたりしますのでダウンタイムを短くしたい場合は腫れにくく調整したカベリンを選ぶ必要があります。
当院のカベリンは腫れにくく調整されているため、あまりお休みが取れない方で、ほうれい線の上やjowlの厚み、あご下などのたるみを気にされている方にとても人気です。
脂肪溶解注射は脂肪吸引と違って脂肪を少しずつ溶かして減らすため、1か月ごとに3回以上繰り返すとよいと言われています。
脂肪は溶けてしまえば増えませんので効果が出てしまえば半永久です。
カベリンの症例写真
では、カベリンも症例写真を見てもらいます。
(処置前)⇒(1か月後)
まず一人目の方はフェイスラインにカベリンを注射していますが、 ホホの脂肪(jowlfat)が減って、あご下のボリュームもへって たるみ感、ブルドック感が目立ちにくくなりましたね。
フェイスラインがスッキリしてシャープになりました。
あとは、カベリンはお若い方も小顔目的で使うことも多いです。
(処置前)⇒(1か月後)
2人目の症例の方は小顔効果を出すために同じようにフェイスラインに腫れにくいカベリンを注射しました。
処置後はフェイスラインがスッキリし小顔効果が出ているのが良くわかります。
このような感じで、たるみを目立ちにくくしたい場合は脂肪を減らすというのもとても効果的な治療になります。
そして、バレずにおこなうには腫れにくい脂肪溶解注射がお勧めです。
以上が、ダウンタイムが少なく自然にできるたるみ治療についてでした。 高周波やハイフ、腫れにくいカベリンという脂肪溶解注射があるということでした。
③シミの治療
では、最後に若返りの3要素の3つ目の、肌質、特にシミの治療についてお話しします。
まず、シミ治療と言えば基本的にはレーザー治療ですよね。
シミのレーザーと言えばQスイッチレーザーとかピコレーザーとかがあります。基本的に、レーザーはお顔のシミをスポットで照射して薄くするものです。
Qスイッチレーザーの場合、シミにとても効果的ですが、1週間ほど茶テープを貼っておく必要があり、ノーダウンタイムというわけにはいかないかと思います。
一方で、ピコレーザーの場合は、切れがよいレーザーなのでテープを貼る必要がないのでバレずにできるレーザー治療と言えるかもしれません。
ただし、一時的にシミの色が濃くなったり、赤みが出たり、色素沈着でしばらくシミが濃くなるリスクもあるので、ノーダウンタイムと断言はできませんが、バレにくく自然な感じで若返る治療と言えると思います。
ピコレーザーの症例写真
ちなみにピコレーザーの症例写真です。
(処置前)⇒(処置後)
この方は、レーザー前は、ホホ骨付近のそばかすのような細かなシミがたくさんありましたね。
レーザー後は細かなシミがなくなって すっきりして、お肌がきれいになりましたね。
お肌がきれいになる若々しく見えるようになります。
逆にシミが増えるとどうしても老けて見えてしまいます。
あとは、光治療(フォト治療)というのもあります。 厳密に言うとレーザー治療とは違うのですが、光をあててシミを治療するのでレーザーに似た治療になります。
ダウンタイムは短く効果も高い治療です。
フォト治療は、当院ではフォトシルクという機械を使用していますが、お顔のシミや赤み、くすみなどのいろいろな色に吸収されてそれらの色を薄くする効果があります。
1回の治療でお顔全体の色味を治療することができます。
フォトシルクも処置後はテープを貼る必要はなくダウンタイムもあまりない治療です。
照射後はシミが一時的に濃くなったりるすることはありますが、メイクも直後から可能なのでバレにくいシミ治療です。
ただ、1回でドカーンというという治療でなく、繰り返し照射して少しずつお顔の色みを薄くしてくれる治療なので、1か月ごとに5回ほど繰り返す必要があります。
顔全体のシミやくすみを改善させたいとか、ダウンタイムがあまりとれないという方々に大変人気の治療になっています。
フォトシルクの症例写真
では、フォトシルクについても症例写真も見てもらいます。
(処置前)⇒(フォトシルク3回後)
この方は、フォトシルク3回終了後のビフォアアフターです。
施術前はそばかすやシミがほほ骨中心に点在していました フォトシルク3回終了後は、シミが減ったのが分かりますね。
施術後はお肌のトーンが明るくなり、お肌がきれいになりました。
フォトシルクはお肌にハリを出す効果もあるんですが、お肌にハリも出て若々しい印象になりましたね。
このようにフォトシルクはダウンタイムもなく効果も高い治療なので、当院でも人気治療になっています。
以上がシミに関してのバレずにできる美容医療、ピコレーザーとフォトシルクでした。
まとめ
今回は老化の3要素、しわ、たるみ、しみに分けてダウンタイムの少ない若返り治療をチョイスして、40•50代の方におすすめできる若返り治療についてお話ししました。
一つ目の老化の、しわに対しての若返り治療はヒアルロン酸とボトックスでした。
2つ目のたるみに対しては、ハイフや腫れにくい脂肪溶解注射(カベリン)、高周波治療などですね。
また、3つ目のシミという老化に対しては、ピコレーザーやフォトシルクがバレにくい若返り治療だということでした。
基本的には、ダウンタイムのある治療の方がやはり効果が高かったり、長持ちしたりしやすい傾向はあります。
ただ、ご都合的にも心理的にも抵抗がある方も多いと思います。
今回ご紹介したダウンタイムがあまりない治療であればご都合をあまりつける必要もありませんし、ハードルも低いかと思います。
自然な治療と言えども、老化の3つの要素の治療をそれぞれ組み合わせることでより若返り効果が出やすくなります。
また、ダウンタイムが少ない治療といっても、老化の予防効果は高いことが多く、治療を繰り返す中で、老化しにくい土台作りにもなります。
なので、今回ご紹介したバレにくい自然に若返る治療法というのは、やりやすいですし、将来的に老化の進行を抑えるためのメンテナンスとしておすすめできる治療ですので是非ご検討ください。