目頭切開の4つの方法のメリット・デメリット、リスク【単純法(三日月)、W形成、Z形成、リドレープ法】
作成日:2023.10.21 更新日:2024.6.17
「目頭切開をしたいけれどどの方法が自分にあっているのか?」
と、患者様からよくご質問をいただきます。
目頭切開は、その名の通り目頭を切開して目を大きく華やかにできる人気の手術です。
目頭切開には、単純法(三日月法)、W形成(内田法)、Z形成、リドレープ法の主な4つの手術方法があります。
どの方法でも目を大きくすることはできますが、それぞれ特徴やメリット。デメリットが異なります。
事前に4つの手術方法の特徴を知っておけば、自分に合った方法を選んで目頭切開を安心しておこなうことができます。
今回は目頭切開の4つの手術方法について現役医師が解説します。
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目次
目頭切開とは
目頭切開とは、目頭の蒙古ひだを切って除去する手術です。
蒙古ひだは上まぶたの内側から目頭部分にかけて覆いかぶさっている皮膚のことで、蒙古ひだがあると幼い顔立ちに見やすくなります。
手術をおこなって蒙古ひだを切開することで、大人っぽい印象にして目を大きくすることができます。
目頭切開の主な4つの手術方法とは
目頭切開は目を大きくできる手術ですが、手術方法には種類があって主に単純法、W形成、Z形成、リドレープ法などがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なりますので解説いたします。
単純法(三日月法)の特徴とメリット・デメリット、リスク
単純法(三日月法)とは、蒙古ひだの形に沿って三日月状にひだを切除する方法で、シンプルでやりやすい手術です。
三日月状にひだを切除していくため、三日月法とも呼ばれています。
単純法のメリットは、蒙古ひだをがっつり切除することができる点です。
ただし、皮膚をがっつり切除できる反面、切除量が多くなって全体に引っ張れるため不自然な丸い目頭になってしまうリスクがあります。
また、目頭は組織が薄い部分なので不自然に凹んでしまうリスクや、縦の傷が収縮してまた蒙古ひだができてしまったり、皮膚が伸びたりすることであと戻りしやすく、時間がたつと戻ってしまうリスクもあります。
W形成(内田法)の特徴とメリット・デメリット、リスク
W形成(内田法)とは、単純法のようにまっすぐに切るのではなく、ジグザグして切っていく手術方法です。
蒙古ひだの発達が強くてしっかり除去したい方や丸みのある目頭を希望している方に、W形成は向いています。
W形成は、傷をジグザグにすることで傷が戻る力が分散されて後戻りするリスクを減らすことや、傷自体もきれいに治りやすくなるメリットがあります。
また、ジグザグなので傷自体も少し目立ちにくくなります。
一方で、傷自体に違いはありますが、手術内容的には単純法に近いため、単純法のようにへこみや後戻りする、目頭に丸みが出やすいなどのデメリットもあります。
Z形成の特徴とメリット・デメリット
Z形成とは、Z型のジグザグにカットして三角形の皮弁や筋皮弁を移動させて蒙古ひだを解除させる方法です。
目頭切開をおこなう際の手術方法として、Z形成が一般的に多くのドクターに好まれていて主流となっています。
Z形成はいろいろな切り方があって、希望する形や状態に合わせて柔軟に対応します。
例えば、平行型の二重を希望される方の場合は、Park法といって上部のひだを切除する方法をおこないます。
Z形成のメリットとしては、皮膚を切除しないので目頭はとがりやすく、不自然な丸みのある目頭になりにくい、後戻りあまりしない点が挙げられます。
また、基本的に戻すことは難しいのですが、万が一戻すとなった時にも皮膚を切除する目頭切開の手術方法と比べて戻しやすいこともメリットです。
Z形成はメリットの多い良い手術で特筆すべきデメリットはないが、あえて挙げるとしたら、下方に伸びる傷が目立つ可能性があることと、ドッグイヤーと呼ばれる膨らみができることです。
ただし、これらのデメリットは他の目頭切開の手術方法にも共通するものであり、たまに起こるものであるため通常はおこりません。
リドレープ法の特徴とメリット・デメリット
リドレープ法とは、韓国でよく行われている方法で、韓流目頭切開とも呼ばれています。
蒙古ひだを剥離して、内側ではなく下方で皮膚を切除して目を大きくする手術です。
リドレープ法は、最終的に目の縁に沿った傷になるので傷が目立ちにくく、後戻りも比較的少ないこといのがメリットです。
ただし、デメリットとして、平行型にはなりにくいことや、やや下方向に丸みのある目頭(三角っぽい目頭)になりやすいことが挙げられます。
またリドレープ法では、目の下の部分を剥離操作をするため、目の下の部分の内出血や硬さが出ることがあり、ダウンダイムが他の目頭切開の手術方法に比べて長引きやすい傾向にあります。
そのほか、上部のひだの解除が控えめのため術後にしばらくは上部にドッグイヤーができたり、上部の目の縁のラインがやや不自然に段差ができてしまったりする場合があります。
ただ、これらは時間と共に落ち着くケースがほとんどで、症状が落ち着いたころにもまだ残っていれば修正をおこなうことが可能です。
手術方法の選び方
目頭切開には4つの手術方法があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
現在の主流は特筆したデメリットがないZ形成がですので、基本的に要望がない場合はZ形成で目頭切開をおこないます。
実際に当院でもメインはZ形成で目頭切開をおこなっています。
もちろん、希望や患者様の状態に合わせて、Z形成以外の方法をおこなうことも可能です。
特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、自分にあった手術方法を選びましょう。
自分に合う手術方法がわからない場合は、無料カウンセリング等を利用して直接、医師に相談して診断してもらうのがおすすめです。
まとめ
目頭切開は蒙古ひだを切って目を大きくする手術ですが、主に単純法、W形成、Z形成、リドレープ法の4つの方法があります。
どの方法でも蒙古ひだを切って目を大きくすることはできますが、術後の傷の形や後戻りリスク、傷の目立ちやすさなどが異なってきます。
多くおこなわれている主流の方法はZ形成です。
当院でもメリット・デメリット、リスクを考慮してZ形成をメインにおこなっています。
もちろん、ご希望に応じてそのほかの手術方法で目頭切開をおこなうことも可能です。
ただし、患者様の状態や希望する術後などによって、適した手術方法が異なるため、事前に無料カウンセリング等を活用して最適な手術方法を提案してもらうとよいです。
もとび美容外科では、目頭切開の失敗やリスクについて熟知した経験豊富なドクターが、丁寧に施術をおこなっていますので安全にしっかりと効果を出すことができます。