20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
小鼻縮小BNLSと切らない小鼻縮小の適応・不適応やメリット・デメリットを比較解説
作成日:2025.9.11
小鼻(鼻翼)を小さくするのに、どんな方法があるかご存じでしょうか。
基本的には手術によって小さくすることが多いですが、どうしても手術は避けたい場合、脂肪溶解注射(BNLSアルティメット)や糸で縛るだけの切らない小鼻縮小という方法があります。
今回は、この2つの施術について説明していきます。
切らない方法での小鼻縮小について、ご興味のある方はぜひご覧ください。
目次
小鼻縮小BNLS(アルティメット)とは
BNLSはもともと小顔にする目的で、脂肪を減らすためによく使用されていた脂肪溶解注射の一種です。
天然ハーブ成分の注射なのでお顔に安全に注射することができます。BNLSといっても何種類かあり、現在最新のBNLSは、BNLSアルティメットと言って脂肪溶解効果のあるデオキシコール酸という脂肪溶解成分が含まれています。
BNLSは皮下脂肪やむくみを減らすことができます。
小鼻を小さくしたい場合は手術で切開して小さくする小鼻縮小術が確実ですが手術をしたくないという方も多くいらっしゃいます。
そのような方にはBNLSを小鼻に注射することで小鼻を少し薄く、小さくすることができます。
ただし、注射ですので効果に個人差があったり、少しずつ薄くするのである程度効果を見るには1,2週間ごとに3回ほど繰り返す必要があります。
適応・不適応
(適応)
・小鼻の厚みや大きさが気になる方で切りたくない方、あまりリスクを取りたくない方
・多少すっきりすればよいという方
(不適応)
・小鼻をしっかり小さくしたい方
・小鼻が薄い方や鼻の穴が大きな方
BNLSで小鼻の厚みが薄くなると鼻の穴がかえって大きく見えてしまうリスクがあります。
BNLSは鼻の穴を小さくするのではなく、あくまで小鼻の厚みを薄くする施術と思っていただくと良いです。
メリット・デメリット
(メリット)
・切らずに注射で簡単に施術ができる
・リスクは少ない
・ついでに鼻先にも注射して団子鼻を改善させることもできる
(デメリット)
・効果があまり感じられない、弱い可能性がある
小鼻は脂肪がもともと多くはないですし、BNLSの効き方にも個人差があります。
思ったほど効果が出ない可能性があります。
・繰り返し必要
脂肪溶解注射は少しずつボリュームを減らすので繰り返し行わないと効果が見えにくいことがあります。
まずは1~2週間毎に3回ほど施術をおこなうことが推奨されています。
・痛みが出やすい
小鼻は痛みが出やすい部分なので最初は注射の際に痛みがありますが、麻酔が混ざっているため最初我慢すれば、痛みは軽くなっていきます。
・後戻りのリスク
BNLSは脂肪細胞だけでなくむくみを減らす作用もあり、むくみに関しては数か月すると少しずつ戻ってしまう可能性があります。
ただし、脂肪細胞が減ると基本的に再生しないので効果は長持ちします。
BNLSについて
手術をしたくないという方は多く、小鼻BNLSは根強い人気があります。
小鼻が柔らかくなって少し薄くなって良かったと言って繰り返す方も多いです。
ただし、むくみに関しては後戻りするリスクがありますので、また少し戻ってきたなということがあればある程度繰り返すことをおすすめします。
こちらのコラムもご参考にしてください。
切らない(糸でやる)小鼻縮小とは
切らない小鼻縮小は切らずに糸で小鼻を小さくする手術です。
糸を小鼻の基部に通して巾着のように絞ることで小鼻の幅を小さくします。
切らないので傷は残りませんが後戻りしてしまう手術です。
ちなみに切らない小鼻縮小は切らない鼻尖縮小 とは違いますので気を付けてください。
切らない鼻尖縮小は糸でしばって鼻先を細くする 手術です。
こちらも後戻りする手術です。
基本的に切らない鼻の手術は後戻りするので、切って手術するのが確実です。
適応・不適応
(適応)
・小鼻の幅が広い方で幅を狭めたい方
・小鼻を切らずに小さくしたい方
・後戻りはあっても試しにやってみたい方
(不適応)
・効果を長持ちさせたい方
・小鼻の幅があまりない方
・ダウンタイムが取れない方
切らないと言えど、巾着のように少し引き連れますのでダンタイムは1週間ほど見ていただくと良いです。
メリット・デメリット
(メリット)
・切らないので傷が残らない
・戻るのでお試しでおこなうことができる
(デメリット)
・元に戻る
場合によっては1か月以内にもどってしまいます。
・ダウンタイムは1週間ほどある
・溶けない糸でおこなうので糸が残る
切らない小鼻縮小について 切る手術をしたくないという方は多く、切らない小鼻縮小をご希望される方もいらっしゃいます。
ただ、小鼻は組織のボリュームがあって硬い部分ですので今までお話ししてきたように、糸で結んでもほとんど戻ってしまいます。
ダウンタイムもある程度あり、料金もそれなりにかかる割には戻ってしまう手術ですのでこちらからおすすめするような施術であありませんが、ご希望が強ければおこなっていただくことは可能です。
お鼻は切る手術と言ってもそれほど傷は目立ちませんし、切らないときちんと効果を出すことは難しいため、小鼻をきちんと整えたい場合は切る手術をおすすめします。
まとめ
以上が小鼻のBNLSと切らない小鼻縮小についての適応や、メリット・デメリットでした。
切らずに小鼻を小さくしたい場合はBNLSや切らない小鼻縮小は選択肢としてありますが、効果が弱い場合があったり、後戻りするリスクがあります。
リスクとリターンで考えるとBNLSは、ある程度は試してみる価値がある施術かと思います。
小鼻を小さくしたいけれど手術は怖いという方はこのコラムを参考にしていただければ幸いです。