20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
【鼻整形】耳介軟骨移植の効果を最新の症例写真で解説【美容医療】
作成日:2025.9.1
鼻先を高くしてシュッとさせたいとか、豚鼻や短い鼻を治したいという方はいらっしゃるかと思います。
そのような方では、耳介軟骨移植や、鼻中隔延長の手術がおすすめです。
ただ、鼻中隔延長の場合は鼻先は伸びやすいですが、ややリスクがある手術になります。
鼻先が固定されて鼻先が硬くなったり、鼻柱に傷ができたり(オープン法)、鼻の通りが悪くなったり、鼻先が曲がってくるリスクがあります。
鼻中隔延長は口コミなどみていてリスクが怖いという方も結構いらっしゃいます。
そのような方では、耳介軟骨移植の方がリスクが少ないので、耳介軟骨移植を希望される方も多いです。
耳介軟骨移植は戻るという先生もいますが、きちんと手術をおこなえばある程度しっかり効果を出すことができます。
そんな耳介軟骨移植の症例写真を今回のコラムで見ていただこうと思います。
以前、耳介軟骨移植の症例写真のコラムを作りましたが、今回は別の症例写真を紹介しますので、耳介軟骨移植の効果を見ていただければと思います。
耳介軟骨移植とは
さて、症例写真を見てもらう前に、ちょっと耳介軟骨移植の復習です。
耳介軟骨移植は、耳から採取した耳介軟骨を鼻先に移植して鼻先を高くしたり伸ばしたりする手術です。
耳介(耳)の図の黒い斜線の部分などの軟骨を採取して鼻に移植します。
採取部位の皮膚の質感は少し変わりますが、傷は外から見えず、耳のフレームはそのまま残るので、術後は耳の見た目はあまり変わりません。
耳介軟骨移植は、通常鼻尖縮小と同時におこないます。
これについては別のコラムやYouTubeの動画でも話していますので興味のある方は下記をご参考ください。
まず鼻尖縮小で、鼻翼軟骨という鼻先の軟骨を寄せて整えて土台を作ってから、耳介軟骨を真ん中にのせて、ずれたり左右差がでないように糸でしっかり固定します。
のせる耳介軟骨は、お客様の鼻の形やご希望に沿うように形を細工し、軟骨を重ねて厚みも調整します。
そして、伸ばす方向に合わせて、お顔の正面方向(onlaygraft)もしくはお顔の下方向(shieldgraft)、もしくは両方向に移植軟骨を固定して、鼻先を伸ばします。
ただ、鼻先の鼻翼軟骨というのは、押してもらうとわかると思いますがよく動くので、軟骨を単にのせるだけでは鼻先の皮ふに押しつけられてどんどん鼻翼軟骨の土台が沈むだけで鼻を高くする効果が得られにくいことも多いです。
軟骨移植だと効果が出にくいよと言う先生もいますが、その訳はここにあります。
なので、そのようにならない様に土台の鼻翼軟骨に耳介軟骨を余分に持ってきてつっかえ棒のように柱を立てて強化します。
ストラット(支柱)といわれています。(図)


そうすることで、土台の鼻翼軟骨は沈みにくくなって、鼻先の高さがしっかり出やすくなり、後戻りのリスクも減らすこともできます。
ちなみに、ストラットは鼻翼軟骨の土台を補強するだけですので鼻中隔延長のように固定はされず、鼻先の自然な動きは保たれます。
当院では耳介軟骨移植の初回手術は傷が外に出ないクローズ法でおこないますので、傷は見えません。
以上が耳介軟骨移植の簡単な説明でした。
詳しく耳介軟骨について知りたい方は、以前の耳介軟骨移植の効果についてのコラムやYouTube動画をご覧になってください。
それでは耳介軟骨移植の症例写真を見ていきましょう。
鼻尖縮小と耳介軟骨移植の症例写真
症例写真①
では、一人目の方です。
(術前)→(術後)




鼻尖縮小と耳介軟骨移植をおこなってストラットも立てています。
あとは、同時に小鼻縮小もおこなっています。
正面から見ると鼻尖縮小で鼻先が細くなって鼻先に高さが出たことで鼻先がシュッと細くなって整った印象になりましたね。
小鼻縮小も行っているので一段と鼻がすっきりみえるようになりました。




次に側面を見ていただくと、鼻先がしっかり高くなってシュッとしたのが分かりますね。
斜めから見ても鼻先に細く高くなったのが分かります。
どの角度から見ても鼻先が細く高くなって整ったのがわかります。
鼻中隔延長までしなくても、ストラットを併用すれば耳介軟骨でここまでの変化を出すことができます。
症例写真②
(術前)→(術後)


2人目の方です。
2人目の方も鼻尖縮小・軟骨移植・ストラットをおこなっていますが鼻尖縮小は3D法といって、より鼻先が細く・高くなりやすい方法でおこなっています。
正面からの画像を見ていただくと、3D法なのでかなり鼻先がスッキリして細くなったのが分かります。




横からの画像を見ると、鼻先にしっかり高さが出てシュッとして整いましたね。
鼻先をより高く・細くしたい方は鼻尖縮小3D法もおすすめです。
症例写真③
(術前)→(術後)




では、3人目の方です。
3人目の方は通常の鼻尖縮小と、軟骨移植+ストラットをおこなっています。
正面像だと、術後の鼻先に注目すると、高さが出てシュッと細く見えるようになりましたね。




横から見ると鼻先に高さが出たのがよく分かります。
あらかじめストラットで土台を沈みにくくして軟骨移植をおこなったことで高さがしっかり出ています。
術前は鼻背にハンプ(わし鼻)があって目立っていましたが、術後は鼻先が高くなったことでハンプが目立ちにくくなりました。
症例写真④
(術前)→(術後)


次は、4人目の方です。 この方はストラットは立てずに鼻尖縮小・軟骨移植のみをおこなっています。
正面像では、術後は鼻尖縮小で鼻翼軟骨が寄って細くなり、鼻の先っぽは軟骨移植で厚みが出たことで鼻先がすっきり細く見えるようになりました。




側面像で見ると、術後は軟骨移植で鼻先の斜め下方に厚みが出て鼻先のラインがより整ったのが分かります。
今回の方のようにストラットを立てなくてもある程度は上がりますが、立てた方がより上がりやすくなります。
症例写真⑤
(術前)→(術後)




次は5人目の方です。
この方はストラットを立てての鼻尖縮小・軟骨移植です。
正面のビフォアアフターを見ると、鼻尖縮小で鼻先は細くなって、軟骨移植で鼻先の先に高さが出て全体的に鼻筋がとおりましたね。




横から見ると鼻先に高さが出て頂点ができたのが分かります。
症例写真⑥
(術前)→(術後)




最後の方です。
この方は3D法による鼻尖縮小と軟骨移植・ストラットをおこなっています。
正面では、この方も鼻尖縮小と軟骨移植で鼻先全体が細くなって鼻筋が出ました。




横から見ると、たれ鼻気味で低かった鼻先が、3D法と軟骨移植で正面方向にしっかり高さが出たのが分かります。
たれ鼻が改善してシュッと整った鼻先になりましたね。
より細く、より高くするのであれば鼻尖縮小は3D法がおすすめです。
まとめ
以上、耳介軟骨移植の症例写真、6症例を見ていただきました。
耳介軟骨移植でどんな効果が出るか、イメージはおわかりいただけましたでしょうか。
耳介軟骨移植では、移植する軟骨の形や大きさ、厚み、載せる位置を調整して、お客様のご希望に沿うような形に整えていきます。
ただ、軟骨移植は単にのせるだけでは土台の軟骨が沈み込んで効果がいまいちになることもあるので、なるべくしっかり効果を出したい場合はストラットを立てると良いとよいでしょう。
耳介軟骨移植は症例写真を見ていただいた通り、自然な感じである程度高さや長さを出すことができますし、人によっては鼻中隔延長に近い効果を出すこともできます。
鼻中隔延長では、鼻先が硬くなったり、数年後に曲がってきたり、鼻の通りが悪くなったりするリスクがありますが、耳介軟骨移植はそのようなことはないので安心です。
リスクが怖い方には耳介軟骨移植がおすすめです。
ご興味のある方やどのような施術が良いかわからない方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
ご覧いただきありがとうございました。