整形で鼻先を高く、伸ばすには鼻尖軟骨移植と鼻中隔延長どっちが良い?
作成日:2022.1.18 更新日:2024.5.14
「鼻尖軟骨移植と鼻中隔延長どっちが良いの?」
鼻先を高くしたい、伸ばしたいと考えている方からよくご質問をいただきます。
美容整形で鼻先を高くしたり、伸ばしたりする方法には主に、
① 切る鼻整形「鼻尖軟骨移植」
耳の軟骨を鼻先の鼻翼軟骨にのせて軟骨に厚みを出し鼻先を自然か感じで高くする整形
② 切る鼻整形「鼻中隔延長」
鼻の両穴の間の板の鼻中隔軟骨を移植軟骨で伸ばし、鼻翼軟骨を引き延ばしてそれに固定する整形
③ 切らない鼻整形「ミスコ」
とげ付きの糸を鼻先から入れて鼻先を高くするプチ整形
の3つの方法があり、それぞれメリット・デメリットが異なりますので、特徴や施術内容を理解して自分にあった方法を選ぶのが大切です。
目次
切る鼻整形「鼻尖軟骨移植」とは
鼻尖軟骨移植は、鼻翼軟骨と呼ばれる部分に、軟骨を乗せて高さを出して鼻先を高くしたり、斜め下方に伸ばしてシュッとさせることができる施術です。
主に利用する軟骨は耳の耳介軟骨を使います。術後の鼻の形が不自然にならないように、乗せる耳介軟骨をなじみやすいようにカットして使用します。ここはドクターの経験がものをいうところです。
土台となる鼻翼軟骨(内側脚部分)が弱い方の場合は、上に軟骨を置いても沈んでしまうことがあるので、その場合はストラット(耳介軟骨)と呼ばれる支柱を使って補強をしてから、軟骨を上に乗せていきます。そうすることで、効率よく高さを出すことができます。
鼻尖縮小も同時にやった方がいい
団子鼻の場合、鼻尖軟骨移植をおこなうことで鼻先を伸ばすことができますが、全体が強調されてしまいやすく、余計に団子鼻が目立ってしまう可能性があります。そのため、鼻尖軟骨移植をおこなう時は、鼻尖縮小も同時におこなうことがよいです。
鼻尖縮小は鼻先を細くできる施術で、鼻翼軟骨を糸を使って寄せることで、軟骨を乗せる土台が安定して、鼻翼軟骨の上にしっかり軟骨を固定することができます。
また、軟骨移植だけの場合に比べて、横にズレるリスクや鼻先がぼてっと大きくなるリスクなども軽減させることができます。
鼻の形にもよりますが、基本的には鼻尖軟骨移植を行う時は、丸鼻にならないように鼻尖縮小も同時に行うことをおすすめすることがほとんどです。
鼻尖軟骨移植のメリット
鼻尖軟骨移植のメリットは、主に以下の4つあります。
1、鼻先が固定されない
鼻中隔延長との比較した際のメリットになりますが、鼻先が固定されない(硬くならない)ことがあげられます。
鼻中隔延長は鼻先を固定して伸ばしていく施術ですが、鼻尖軟骨移植は鼻翼軟骨に厚みを持たせて鼻先を高くする施術のため、自然な高さや動きを保つことができます。
2、鼻の外側に傷を作らずにできる
鼻の外側に傷を作らずに鼻先を伸ばすことができる点です。
鼻尖軟骨移植は、close法と呼ばれる、鼻の中を切っておこなうやり方でおこなうことができるので、鼻の外側に傷が残ることがありません。
3、自然な感じで高さを出すことができる
自然な感じで高さを出すことができることです。
鼻尖軟骨移植は鼻翼軟骨の上に耳などの軟骨を乗せて厚みをだす施術のため、いわゆる人工的に伸ばしたような整形鼻とは違って、自然な印象のある鼻先を作ることが可能です。
4、ダメージが少ない
鼻中隔延長に比べてダメージが少ないことです。
鼻尖軟骨移植は、鼻中隔延長のように鼻中隔を深く掘って施術をおこなう必要がないので、ダメージを少なく鼻先を伸ばすことができます。
鼻尖軟骨移植のデメリット
鼻尖軟骨移植のデメリットとしては、鼻中隔延長ほどの高さを出すことができない点です。
鼻尖軟骨移植は鼻中隔延長と違って固定をしないため、その分高さ保つことができません。
ただし、固定せずに軟骨を乗せて厚みを出すので、自然な形で高さを出すことができます。
鼻尖軟骨移植の症例写真
こちらの鼻尖軟骨移植の症例写真は、ストラットを立てて、上に乗せた軟骨が沈みにくくしています。半年ほどで完成で、鼻先が伸びていることがわかります。 施術内容:鼻の穴を切開し、軟部組織を除去、軟骨を形成して団子鼻を改善します。 |
切る鼻整形「鼻中隔延長」とは
鼻中隔延長は、鼻中隔と呼ばれる軟骨の板をくり抜いたものを先に括り付けて鼻中隔を伸ばして、伸ばした鼻中隔の部分に鼻翼軟骨を固定させることで鼻先を伸ばす施術です。
鼻中隔はくりぬかずに耳の軟骨や保存軟骨を使用することもあります。
鼻中隔延長のメリット
鼻中隔延長のメリットは、鼻先を最も高くできる点が挙げられます。固定して鼻先を伸ばす方法のため、しっかり高さを保つことができます。
鼻中隔延長のデメリット
鼻中隔延長のデメリットは、主に5つあります。
1、鼻先が固定されて硬くなる
鼻先が固定されて硬くなることが挙げられます。
顔はよく動くところなので、鼻先が固定されていると、どうしても違和感を感じやすくなります。
特に笑ったときに鼻翼(小鼻)は上がりますがは鼻先が下がっているような矢印鼻のような違和感が出ることがあります。
また、固定されているので、触ったときに鼻先が硬く感じます。
2、鼻先が曲がってくるリスクがある
鼻先が曲がってしまうリスクがあることです。
鼻中隔はそもそも曲がっている人が6~7割と多く、鼻中隔延長をした際により曲がってしまう可能性があります。
3、鼻の通りが悪くなるリスクがある
軟骨を重ねて鼻中隔を伸ばしていくため、手術後に鼻の通りが少し悪くなってしまう可能性があります。
4、オープン法なので表に傷ができる
鼻中隔延長は、オープン法と呼ばれるやり方で、鼻の穴の間の鼻柱を切っていくため、表に傷ができます。ただし、目立つ傷ではありません。
5、鼻尖軟骨移植に比べて
ダメージが大きいこともデメリットとして挙げられます。
鼻中隔延長は、鼻中隔を深く掘って、くり抜いて伸ばしていき時間もかかる方法のため、鼻尖軟骨移植に比べてダメージは大きめです。
鼻中隔延長の症例写真
こちらの鼻中隔延長の症例写真は、手術後から3ヶ月のものです。 |
切らない鼻整形「ミスコ」とは
ミスコは切らない施術で手軽に鼻先を高くできるため、切りたくない人に人気の方法です。
効果は戻ってしまいますが、手術をする前に鼻先を高くすることを試したい人にもおすすめの施術となります。
ミスコの施術に使う糸は溶ける糸のため、効果は半年ほどでなくなります。(1割ほど効果は保つと言われています)
ただし、溶けるので安全ですし、持続させたい場合は繰り返しおこなうこともできます。
ミスコの症例写真
こちらがミスコの症例写真になります。 |
施術内容:とげのついた糸を鼻先の2か所の穴らか挿入して鼻先を延長します。今回の症例の方は鼻筋を通して鼻先も高くして整えたいとご希望でした。 |
鼻先を高くする施術は結局どれがいいのか?
鼻先を伸ばす・高くする施術には、鼻尖軟骨移植や鼻中隔延長、ミスコなどがありますが、どれが自分にあっているかは希望や鼻の状態によって異なります。
とにかく鼻をしっかり高く・伸ばしたい方
とにかく鼻をしっかり高く、伸ばしたい方は、鼻中隔延長が適しています。
鼻先を固定しますが、その分高く、しっかり鼻先を伸ばすことができます。
リスクを少なく、なるべく自然にしたい方
自然の形でリスクを少なく、なるべく自然にしたい方は鼻尖軟骨移植がおすすめです。
鼻中隔延長より高さは出せませんが、自然な印象で高くすることができるので、整形鼻のような見た目にしたくない方は、鼻尖軟骨移植が適しています。
切らずに鼻先を伸ばしたい方
切らずにプチ整形で鼻先を伸ばしたい方は、ミスコが適しています。
手術が怖い方や切る手術のシュミレーションとして一度鼻先を伸ばして試してみたいという方は、まずはミスコをおこなうことをおすすめします。