自分が眼瞼下垂かどうかをチェックする方法を解説!
作成日:2024.9.20
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは目の開きが悪くて黒目がかぶっている状態のことを言います。
眼瞼下垂は瞼の裏側がたるみ、瞼を開く力が伝わりにくくなることが原因で起こります。
ガチャピンのように瞼が重くて眠たい状態の目元といった感じです。
多くの方に眼瞼下垂はありますが、日常生活に支障をきたすと病気として扱われます。
程度は様々で左右差があることもあります。
※目の開きが悪いのではなく、まぶたの皮膚がたるんでまぶたが重い偽性眼瞼下垂という人もいます。
ざっくり言うと眼瞼下垂は瞼の裏側のたるみですが、 偽性眼瞼下垂の場合は表側のたるみといった状態です。
眼瞼下垂をチェックする方法
眼瞼下垂かどうかをチェックする方法について解説していきます。是非皆さんも確認してみてください。
眼瞼下垂のチェック方法
鏡と定規があればだれでも簡単にチェックすることができます。
瞳孔の中心線から上まぶたまでの距離をMRD1といいます。
MRD1が3.0mm未満の方は眼瞼下垂です。
※鏡をじっと見たらだれでも無意識的に目が見開きます。 遠くを見るようなリラックスした状態で測ってみましょう。
眼瞼下垂のその他の症状
眼瞼下垂では目の開きが悪いことだけではなく、そのほかに影響が出ることがあります。
・くぼみ目
・二重が広い
・眉を上げる癖、額にしわ
・目と眉の距離が離れている
・下三白眼
・頭痛(筋の緊張により)
・肩こり(アゴを上げることにより)
偽性眼瞼下垂の症状
目の開きの悪さではなく上瞼のたるみのために瞼が重くなる偽性眼瞼下垂の症状は以下の通りです。
・上瞼のたるみが強い
・まつ毛が皮膚にかぶって見えない
・だんだん二重が狭くなってきている
・メイクしにくい
・外側が特にたるんで目が三角目になっている
眼瞼下垂の改善方法
眼瞼下垂の改善方法について簡単に解説していきたいと思います。
・眼瞼下垂の改善方法
⇒切る方法、切らない方法があります。
切る方法
二重を切開して挙筋前転術をおこないます。
手術では希望の二重のラインを切開して、伸びた挙筋腱膜を瞼板に引き下げ固定し目の開きを良くします。
眼瞼下垂が高度の方や、挙筋機能が低下している方ではミュラー筋ごと短縮する挙筋群短縮術をおこなうこともあります。
目が開きやすくなると、重く眠たい目元が改善し目力がアップします。
挙筋腱膜前転術は、二重を切開しますので、同時に二重を作成したり幅を変更したりすることも可能です。
二重幅を狭くして奥二重や一重に近いラインで行うことも可能です。
また、ある程度皮膚を切除して目の上のたるみを改善したり、眼窩脂肪を引きだしてくぼみ目の改善を行うことも可能です。
【メリット】
・糸でおこなうより戻りにくくなる。
・ラインの微調整を行うことが出来る。
・二重を作ったり、二重幅を調整できる。
・眼窩脂肪を引き下ろしてくぼみ目を改善できる可能性がある。
・ある程度の皮膚のたるみを除去することができる。
【デメリット】
・ダウンタイムが長引く
・傷が残る
・修正は簡単ではない(半年くらいは再手術できない)
切らない方法
切らずに、たるんだまぶたの裏側(後葉)を糸で縫い縮めて裏側のたるみを改善することでまぶたの開きを改善します。
結膜側にキャリーパー(定規)で縫い縮める位置と幅をデザインします。
糸で結膜やミュラー筋をけん引した状態で、ミュラー筋・挙筋腱膜と瞼板(上まぶたの土台)とを縫い縮めて、伸びた後葉を引き上げます。
瞼板が持ち上がることで目が開きやすくなり、黒目が大きく露出するようになります。
二重術の埋没法と切開法のような関係で、切らない眼瞼下垂は眼瞼下垂手術の埋没法ともいえます。
【メリット】
・ダウンタイムが短い
・傷が残らない
・気に入らなければすぐに戻せる
・再手術が比較的容易
【デメリット】
・切るに比べて戻りやすいことがある。
・同時に二重を作れないので二重幅が狭くなるもしくは不安定になることがある。
※切らない眼瞼下垂プレミアムでは、埋没法2点止めも同時に行います。二重幅を狭くしたくない方、二重を安定させたい方には切らない眼瞼下垂プレミアムがおすすめです。
・瞼のたるみによる偽性眼瞼下垂の改善方法
偽性眼瞼下垂についても、簡単にはなりますが解説します。
眉下切開
皮膚が余っているので余剰分を切除する必要があります。
眉下切開では眉毛の下を切開してたるみを除去します。
眉毛の下の傷は目立ちにくく、たるみをしっかり除去することができます。
瞼は睫毛側から眉毛側に行くほど皮膚がどんどん厚くなっていくため、その連続性を保ったままたるみを取ることが出来ます。
眉を持ち上げた時のように自然な感じでたるみしっかりとれるため最もおすすめの施術です。
リスクとしては、目立ちにくいですが眉の下に傷が残ったり、目頭側に縦の小ジワが出やすくなったり、くぼみ目が強調されることが挙げられます。
目の上のたるみが改善すると上がっていた眉が安心して落ちる可能性があり、その場合はさらに皮膚がたるんでくるため、再手術が必要になる場合があります。
また、あまり皮膚を切除しすぎると内側の引き連れ(縦ジワ)が出てしまうため、切除できる量には限界があります。
二重全切開
二重の切開ラインに沿って、上のたるみ取っていく方法もあります。
二重を切開して二重の上で皮膚を切除してたるみを除去します。
同時に二重を広くしたり、くぼみ目・眼瞼下垂を改善させる施術をおこなうこともできます。
ただし、先ほどもお話したとおり、 瞼の皮膚は眉に近づくほど厚くなり、厚い皮膚が下りてくるため厚ぼったい二重になりやすいです。
眉側の厚い皮膚が二重ラインのすぐ上に来ると厚みのある瞼になってしまうため、たるみはある程度までしか除去できません。
しっかりたるみをとりたい方では眉下切開がおすすめです。
また、眉下切開と併用することもあります。
まとめ
眼瞼下垂かどうかチェックするためには鏡を見て黒目の中心と瞼の距離を測って3㎜より小さいかどうかをみると簡単にチェックすることができます。
おでこを眉を上げる癖がある人、 慢性的に頭痛や肩こりがある人、くぼみ目や下三白眼がある方は眼瞼下垂かもしれません。
眼瞼下垂が疑わしい方では、正確な診断はカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
瞼の重たさにお悩みの方に参考にしていただければと思います。