切る小鼻縮小術の内側法と外側法のメリットデメリットを比較解説

切る小鼻縮小(鼻翼縮小)とは

小鼻縮小は小鼻の根っこのラインに沿って切開し、組織を切除して小鼻を小さくする手術です。
鼻翼縮小とも呼ばれています。 切る小鼻縮小には鼻の穴の内側を主に切開する内側法と、小鼻の外側の基部を主に切開する外側法があります。

内側法は鼻の穴の横幅を切って狭くするので小鼻の幅を狭くすることができる、効果的な方法です。
鼻の穴の中の切開ですので、傷は外に出ず目立ちません。 小鼻縮小の施術では、切除して縫うだけですとほとんど戻ってしまいます。
ですが、フラップ法ではフラップをトンネルに通して橋渡しし、しっかり固定することで、あと戻りしにくく効果を長く保つことが可能です。

外側法は小鼻の外側の基部を切って縦幅を狭くする手術ですので、縦幅で短くなることで小鼻の張り出しや丸みを減らすことができます。
小鼻の幅を狭めたい方では内側法を、 小鼻の丸み・張り出しを減らしたい方では外側法が適しています。
実際には幅も張り出しもある方が多く、内側法と外側法を組み合わせて行うことが多いです。
内側法と外側法を組み合わせることで小鼻を土台から動かすことができるので効果が出やすく、後戻りのリスクもさらに少なくなります。

切る小鼻縮小（内側法）のメリット

①効果が見えやすい

小鼻が目立っている方は小鼻の横幅が広い方が多く、内側法は小鼻の幅を狭くすることができるので、ぐっと小鼻が小さく目立ちにくくなるので効果が見えやすいです。

②傷が目立ちにくい

内側法はその名の通り小鼻の内側をメインに切開していく手術で、傷が大きくは外に出ないので外側法より傷が目立ちにくいというメリットがあります。
ただし、dogearという引きつれを修正するために、図のように少し鼻の土台に沿って傷は鼻の穴の外に出ます。

切る小鼻縮小（内側法）のデメリット

①後戻りのリスク　

小鼻は硬い組織なので、内側だけ切って縫っても外側の組織はそのままなので、ほとんど後戻りしてしまいます。
戻りにくくするために、内側の切開部分の皮下組織を小鼻にくっついた状態で残してフラップを作り、左右を結んだトンネルに挿入して癒着させることで後戻りを減らしています。
なので、当院では内側法のことをフラップ法とも 呼んでいます。 ですが、それでも半分後戻りがあると言われています。

②団子鼻が目立つリスク

小鼻の幅が狭くなると相対的に鼻先が大きく見えて団子鼻が目立ってしまうリスクがあります。(図)
もともと鼻先が細くない方では、団子鼻を改善させる鼻尖縮小も同時に行うとさらに良いでしょう。
小鼻も鼻先も目立ちにくくなれば一回り鼻はすっきりとして整ってみえるようになります。

③小鼻の張り出しが強調されるリスクがある

小鼻の幅を狭くすると、小鼻に丸みがでて小鼻の丸みや張り出しが強調されるリスクがあります。（図）
もともとの丸みや張り出しが強い方では内側法だけでなく外側法も一緒に行う必要があります。

④切り方によってはノッチができるリスク

小鼻の外側のカーブを温存せずに切ると鼻の穴の底の外側の角がとがって不自然になってしまうことがあります。
当院では、鼻の穴の底の外側の丸みは温存してノッチにならないように切開します。

切る小鼻縮小（外側法）のメリット

①自然な変化になる

小鼻縮小外側法は小鼻の外側を切ってカットされたスイカのように組織を除去しますが、適正な範囲で組織を切除すれば少し張り出しが取れてすっきりするくらいで自然な感じの変化になります。

②意外と傷は目立ちにくい

小鼻の外側を切開しますが、鼻翼顔面溝という溝に沿った傷になるので意外と目立ちにくいことが多いです。
例えば人中短縮のように見える部分に目立つ傷ができるわけではないです。 言われて良く見るとわかる程度の傷になります。
ただ、丁寧に切開・縫合をおこなわないと目立ちやすくなる可能性があります。

切る小鼻縮小（外側法）のデメリット

①丸みのない不自然な小鼻になるリスク

通常の範囲で切除すればまず起こらないですが、むやみに皮膚を切除しすぎると丸みのない不自然な小鼻になってしまうリスクがあります。

②傷が目立つリスク

上記で傷は意外と目立ちにくいと話しましたが、 傷は外側に出ますので、やはり丁寧な切開・縫合をおこなわないと傷は目立ってしまうリスクはあります。
特に皮脂腺が発達している人では傷はがたがたとなって目立ってしまうリスクがあります。
また、傷が鼻翼顔面溝から離れすぎてしまうと目立ってしまいます。

まとめ

以上が小鼻縮小内側法、外側法のメリット、デメリットでした。
小鼻手術には内側法と外側法があって、内側法は小鼻の幅を狭める手術、外側法は小鼻の丸みを減らす手術です。
内側法は後戻りしやすいのでフラップ法で戻りにくくしていることや、小鼻の幅が狭くなると団子鼻が目立ってくる可能性があるので鼻尖縮小も必要になってくる可能性があるというのがポイントです。
外側法については自然な感じで張り出しを減らすことができて、皆さんが思っているより意外と傷が目立ちにくい手術です。
内側法、外側法のそれぞれ単独の施術をご紹介しましたが、実際は内側法と外側法を組み合わせておこなう方が多いです。
組み合わせることで土台から小鼻を小さくできるので効果がしっかり出やすいだけでなく、後戻りをぐっと抑えることができます。
内側法＋外側法についてはまた別のコラムで解説させていただきます。