しわ治療の基本!しわの種類とオススメのプチ整形を解説
作成日:2015.7.30 更新日:2024.1.5
しわ治療の基本|若返り治療、しわプチ整形をする前に知っておきたいこと
鏡に映った自分の顔。
年齢と共にしわが増えた?深くなった? と、気になり始めると止まらなくなってしまいますよね。
でも、手軽にしわを改善できる方法があります!
それは、細い注射針を使用し、痛みも腫れも少なく、簡単にしわを解消して若返ることが出来るプチ整形です!
プチ整形は簡単とはいえ、知識がないまますすめられるがままに治療を受けると、 思っていたような効果を得られなかったり、必要のない治療をしてしまって後悔してしまう方もいらっしゃいます。
自分の気にしているシワがどんな原因のシワで、改善するためにはどのような治療を行えばよいのか、 きちんと見極めたうえでカウンセリングを受け、満足できるアンチエイジング治療を受けるための参考にされてください。
しわの種類
まずは自分の気にしているしわがどんな種類なのか見極めましょう。
ひとくちにしわと言っても色々なタイプがあります。
このしわのタイプを大まかに分けると
●くぼみ(溝)のしわ
●表情じわ
の2つに分けられます。
自分の気にしているシワはどちらになるのでしょうか。
見極め方は、
くぼみ(溝)によるシワ → 無表情の状態でもあるシワ
表情によるシワ → 表情を作った時にできるシワ
です。
以下に細かく分類してみましたので、ご参考ください。
くぼみ(溝)によるシワ
場所:目の下のクマのシワ、ゴルゴ線、法令線、口角のシワ、ホホやコメカミのくぼみ
これらの場所は単純に凹んで溝になっているため、陰になってしわになります。
(こめかみやホホはしわではありませんが、年齢と共に凹んで老けて、シワに近い性質のものですのであえて載せさせてもらいます。)
ここではくぼんでいる深さや部位によって、
① 大ジワ
② 真皮ジワ
③ ちりめんジワ
に分類されます。
大ジワ
場所:目の下、ゴルゴ線、法令線、ホホ、こめかみなど
皮膚が深い骨などの組織としっかり連結してお顔を支えている部分です。
しっかり支えられていますので、周りの組織がたるんでくると相対的に深くなっていきます。
もちろん、しわ自体も年齢と共に張りやボリュームがなくなることで凹んできます。
構造的に深いくぼみになりやすい部分です。
真皮ジワ
場所:おでこ、眉間、鼻根、目元の小じわ(目尻、目の下)など
表情じわが長年のクセにより刻まれて、表情を作らなくてもしわになってしまいます。
浅く硬いシワです。
ちりめんジワ
場所:顔全体。特に皮膚が薄い目の下など。
皮膚が乾燥し、ハリがなくなり皮膚の表面に細かなシワが出来ます。
目まわりは、皮膚が薄くよく動くため、ちりめんジワは出来やすいです。
表情ジワ
場所:おでこや眉間、目元の小じわ(目尻、目の下)、鼻根、あごの梅ぼしジワなど。
表情を作ることで、皮膚が余ってしわになります。
筋肉の動きに対して垂直にシワが出来ます。
表情ジワでも、無表情の状態でもすでに刻まれてしまっているシワは、真皮ジワ(溝)の要素も混ざってきます。
それぞれのしわに適したプチ整形
それでは本題です。
どのしわにどのプチ整形が適しているのでしょうか。
基本的には、
くぼみによるシワ ⇒ ヒアルロン酸
表情によるシワ ⇒ ボトックス
が適しています。
これは、しっかりと覚えておいてくださいね。
では、もう少し詳しくご説明させていただきます。
くぼみ(溝)によるシワの治療法
大ジワ
場所:目の下、ゴルゴ線、法令線、ホホ、こめかみなど
【治療法】
⇒ヒアルロン酸
の注入治療が適しています
(ヒアルロン酸)
もともと人の体内に存在する成分で、水分を保持する能力(保水力)にすぐれた物質です。
ヒアルロン酸に関しては、粒子の細かいものから大きなものまでいくつか種類があり、部位に応じて使い分けます。
ジュビダームのボリューマは2年ほど保つと言われていますので、長持ちを希望される方におすすめです。
また、厚生省でも認可されているヒアルロン酸ですので安心です。
真皮ジワ
場所:おでこ、眉間、鼻根、目元の小じわ(目尻、目の下)など
【治療法】
⇒ベビーコラーゲン、FGF
ヒアルロン酸を浅いシワに注入するとミミズ腫れのようになるリスクがありますが、コラーゲンであればなじみやすいので浅いしわにも効果的です。
(ベビーコラーゲン)
ベビーコラーゲンはヒトのコラーゲンですので、アレルギーテストの必要もなく、気軽に使用が可能です。
また、真皮ジワにはFGFという成長因子も適しています。
FGFを注入すると、繊維芽細胞という細胞に働きかけてコラーゲンが生成され、凹みが持ち上げられてしわが改善します。
ヒアルロン酸のように、物理的に膨らませる方法ではなく、自己再生能力を利用した再生治療です。
ただし、盛り上がりすぎてしまうリスクがごくまれにあります。
(FGF注入前)⇒(注入後)
ちりめんジワ
場所:顔全体。特に皮膚が薄い目の下など。
【治療法】
⇒ ダーマペン
フラクショナルレーザー
ピコフラクショナル
エレクトロポレーション
ボトックス
ケミカルピーリング
ちりめんジワは皮膚表面の乾燥やハリの低下が原因です。
ちりめんジワの改善には、日々の保湿をしっかりすることがとても大切です。
ちりめんジワには、皮膚を少しずつ新しいものに入れ替えて、肌のキメを改善し、張りを出す治療が有効です。
以下では各治療の簡単な説明です。
(ダーマペン、フラクショナルレーザー)
⇒お肌に細かな穴をあけることで、肌の再生を促し、ハリを出します。
(ピコフラクショナル)
⇒ピコレーザーをフラクショナル(点状)に充てることでコラーゲンの再生を促し、お肌に張りを出します。
また、他の治療として、
(イオン導入、エレクトロポレーション)
⇒機械を使って成長因子などの美容液をお肌の奥まで浸透させて保湿しながら、ハリを出します。
(ボトックス、マイクロボトックス )
⇒表情じわを抑えながら、ボトックスは皮膚にハリを出す効果もありますので、ちりめんジワに有効です。
(ケミカルピーリング )
⇒古い角質を取り除き新しい肌を再生させ、ハリを出します。
表情ジワの治療法
場所:おでこ、眉間、鼻根、目元の小じわ(目尻、目の下)など
【治療法】
⇒ボトックス
表情を作るとできるシワは、その動きを抑えればシワはできなくなります。
そこで、表情筋にボトックスを注射すると動かなくなりますので、マイナスの表情を抑制し、表情ジワを減らすことができます。
眉間やおでこ、目尻の笑いじわなどが目立ってきた方、表情じわを深くしたくないという方にはおすすめの方法です。
(院長も体験しました)
よく効きましたよー
まとめ
自分の気にしているシワがどういった種類のシワなのか、どのような治療が向いているのかおわかりになりましたでしょうか。
たるみが合わさってシワが出来ている場合もありますし、いろいろなしわが組み合わさっている方も多いです。
シワやたるみは組み合わせて治療するほどより効果的です。
それぞれ原因を分解して考えれば難しくありませんが、自己判断が難しいという方や、専門家の意見が聞きたいという方はカウンセリングを受けてみられるのが良いでしょう。
ただし、必要のない治療をどんどん勧めてくるクリニックもありますので、 自分に合った治療をきちんと勧めてくれる、信頼できるクリニックを選ぶようにしたいですね。
ボトックスやヒアルロン酸などの治療については別ページでより詳しく解説しますのでそちらをご参考になさってください。
※症例写真に関する説明
(FGF再生療法)
内容:FGFをしわや凹みに注入して線維芽細胞などを刺激してボリュームを出し改善させます。
料金:52,300~229,200円
リスク:一時的なむくみや内出血。凹凸やしこりのリスク。
(ボトックス)
内容:ボトックスを筋肉に沿って注射することで筋肉の動きを止めます。
料金:4,400円~
リスク:一時的な内出血。後戻りする、抗体ができるリスク。