20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
切らないたれ目形成のリスクや失敗を解説
作成日:2025.5.31
具体的に切らないたれ目のリスク・失敗について詳しく解説していますので最後まで是非ご覧ください。
目次
切らないたれ目形成とは
切らないたれ目形成は、切らずに糸で目の下のラインを下げてたれ目にする施術です。
下まぶたの瞼板という板を眼瞼腱膜(CPF)に引き下げて固定し、目の下のラインを下げます。
切るたれ目と同様の手順を、糸で行い、瞼の裏側の粘膜を縫い縮める手術と思っていただくと良いかと思います。


切らずに目力を出す、切らない眼瞼下垂という手術がありますが、それとちょうど上下反対のことを行います。
切るたれ目形成と違ってダウンタイムが短く、抜糸やかけ直しなどの修正手術も比較的容易なため、手軽に行うことができる施術と言えます。
切るたれ目と、切らないたれ目の手術の詳しい方法は以下の施術ページを参考にしてください。
切らないでするたれ目形成のリスク・失敗
それでは本題の切らないで行うたれ目形成のリスク・失敗について解説していきます。
①後戻りのリスク
切らずに糸で目の下のラインを下げますので、切るたれ目術に比べると後戻りのリスクがあります。
ただ、切らないと必ず戻ってしまうと思う方もいらっしゃいますが、そうではなく、効果がしっかり保つ方も多くいらっしゃいます。
特に下まぶたが柔らかく、厚みが薄い方では下がりやすく戻りにくい傾向があります。
効果が出やすい方では半永久的に効果を保つことも可能です。
②下がり方に限界がある
切らないたれ目は、切って組織をずらしたり切除しているわけではないので効果には限界があります。
切るたれ目術でもしっかり効果が出る方は多いですが、まぶたが下がりにくい方では効果が出にくい方もいらっしゃいます。
切るたれ目に比べ、効果はマイルドになる傾向があります。
ただ、逆に言うと、無理な力がかかった場合、切るとなかなか戻せませんが、切らずに糸で行った場合、無理な力がかかると組織が伸びて後戻りしていきますので、不自然な下がり方にはなりにくいとも言えます。
自然に変化することをご希望の方には向いているかもしれません。
③目の下のラインがカクっとする
切らないたれ目術では、目の下のラインを点で引っ張って下げますので、術直後は目の下の外側のラインがカクっとして角度がつきます。
後戻り部分を考えてしっかり短縮しますので最初はカクっとしているくらいでちょうど良いたれ目に仕上がっていきます。
1週間ほどである程度馴染み、その後徐々に落ち着いていきます。
④白目の内出血
瞼の裏側の粘膜部分を操作する手術ですので、内出血が起こると白目部分の粘膜に広がって内出血の赤みが出ることが稀にあります。
白目が赤くなると目立ちやすいことがありますが、数週間で吸収されてなくなっていきます。
頻度としてはそこまで多くはありませんが、最初は目立つ可能性があります。
しかし、上記症状は失敗ではなく、誰にでも起こり得る症状ですのでご安心ください。
リスク・失敗の裏を返すとメリット
①切らないのでダメージが少ない
②短時間の手術で終わる
③抜糸して戻すことも可能
上記で解説したリスク・失敗は整形にはつきものですが、裏を返せばメリットである施術はそれほど多くはありません。
万が一、想像していた仕上がりにならなくても、切らないたれ目の修正手術は比較的容易に行うことができますので、後々の調整がしやすく、リスクが少ない施術とも言えます。
まとめ
以上が切らないたれ目形成のリスク・失敗についてでした。
ただ、リスク失敗の裏を返すと、それはメリットでもあります。
後戻りのしやすさや下がり方に限界があるというのは、裏を返せば、馴染みやすく、自然になりやすいということでもあります。
糸による手術なので早いうちであれば抜糸して戻すこともできますし、修正手術は比較的容易に行うことができるので後々の調整がしやすく、リスクが少ない施術とも言えます。
たれ目術の切らない方法・切る方法というのは、まさに二重の埋没法と切開法の関係と同じと思ってもらって問題ないです。
切らないたれ目術は手術は短時間で終わり、切らないためダメージが少ないので、大変人気の施術になっています。
リスクが少ない施術を希望される方や、下まぶたが薄く柔らかい方では切らないたれ目術はおすすめですのでぜひご検討くださいませ。