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美容コラム/ Beauty column

眉下切開の当院の工夫

作成日:2024.4.17

眉下切開は自然に二重を広くすることができて、瞼の厚みすっきりさせることができる大変人気の施術です。
ただ、眉の下を切開してたるみを取る単純な施術ですが、細かな工夫の積み重ねの差で仕上がりはかなり違ってきてしまいます。
今回は当院で、眉下切開をきれいに仕上げるための工夫について紹介します。
ドクターのイメージ

眉下切開とは(復習)

簡単に復習ですが、眉下切開の下を切開して上瞼のたるみを切除する手術です。
眉下切開をおこなうと、単純に眉を持ち上げたような仕上がりになります。
効果としては以下の効果が期待できます。
①上瞼のたるみが取れる
②二重が自然な感じで広くなる
③瞼の皮膚や筋肉が引き延ばされて厚みが薄くなる
具体的に症例写真を見て効果を見ていただきます。

(術前)⇒(術後)

眉下切開症例写真 術前
眉下切開症例写真 術後

自然な感じで二重が広くなっていますね。
たるみも取れて、目も大きく見えるようになりました。
二重に乗っかる瞼の厚みも、術後はすっきりして瞼の厚ぼったさもすっきりとしました。
眉下切開は目を二重を広く、目を明るくする効果があります。
このようにきれいに眉下切開を仕上げるために、当院では眉下切開の手術の際にこれから述べるような工夫をしながらたるみの切除・縫縮をおこなっています。

眉下切開リスク

気を付けなければいけない眉下切開のリスクには以下のものがあります。
①傷が目立つ
②内側に縦ジワができる
③くぼみ目悪化
④兎目になる
これらのリスクが出てしまうと、眉下切開はきれいに仕上がらなくなります。
当院では、これらのリスクを抑えるために、工夫をしながら手術を行っております。

当院の眉下切開の工夫

それでは、具体的に、当院の眉下切開の工夫について解説します。

傷を目立ちにくくするための工夫

①毛包斜切開

まずは、メジャーな工夫ではありますが、後々切開線から毛が 生えて傷が目立ちにくくなるように毛包斜切開をおこなっています。
毛包斜切開毛包斜切開は、切開線の毛根をなるべく残すようにメスを斜めにして切開します。
きれいに斜めに切れるように切り方にもややコツがいります。
また、毛根付近は切開すると出血しやすい部分ですが、毛根を損傷しないように毛根付近はあまり電気メスで止血しないようにしています。 このように斜めに切開することで、眉毛の根っこの毛根が温存され、切開線付近の眉毛が残り、後日毛が生えてくることで傷はさらに目立ちにくくなります。

②切除のデザイン

眉下切開だからといって単に眉の下ぎりぎりで皮膚を切除すると傷が下に引っ張られて長期的に眉下のラインから傷がはみ出して目立ってしまいます。
眉下切開をしているドクターでも、眉下切開は眉の下ギリギリで切開するものだと勘違いされている先生もいます。
眉下切開の傷をきれいにするためには、眉ごと切開しないと眉ギリギリの目立たない傷にすることはできません。
当院では目立ちにくくするために先ほど述べた、毛包斜切開で眉毛ごと切開するようにしています。

あとは、不必要に傷を伸ばさないためにも、たるみがあまりない部分まで不必要な切開をしないように気を付けています。
術前に患者様のたるみの状態とご希望を確認して、デザインをお客様に合わせてアレンジし、切除範囲は必要最低限で行うようにしています。

傷はなるべく紡錘形に切って縫うことでイメージ通りのラインの傷を作ることができます。
いびつなデザインをしてしまうと傷もいびつに曲がってしまったり、跳ね上がったりしてしまい目立ちます。
また、切除の端の部分の組織をあまりとりすぎてしまうとdogearといって外側に膨らみが強く出てしまいます。
なので、なるべく眉の下に沿ったきれいな傷になるようにきれいな紡錘形でデザインするようにして、デザインの外側端では、上下の切開ラインの角度が開きすぎて組織を多く切除してdogearができないように、適切なデザインをするように心がけています。

③眼輪筋の縫縮(タッキング)

中縫いが甘くて傷が開いた状態で外縫いだけで傷を無理やり寄せたりすると、傷が離れる力が常にかかることになり、そのぶん傷が過剰に頑張って治ろうとして汚くなってしまいます。
皮膚のテンションをなるべく減らすために、土台の眼輪筋の縫縮も同時におこなって、傷が離れる方向に力があまりかからないように気を付けて手術を行っています。
眉下切開は中縫いでしっかり寄せる この画像のように中縫いだけでしっかり傷が閉じた状態になるようにします。
そうしておいてから外縫いをして仕上げれば、傷に変な力は加わりません。
そうすれば傷もきれいに目立たなく治りやすくなります。

④丁寧で細かい中縫い・縫合

組織のダメージが強いと傷が汚くなってしまうため、組織を扱うときは力をかけずに愛護的に扱いながら、丁寧な切開と縫合をおこなっています。
中縫いの際は、シンプルに、縫い合わせる組織同士の厚みを合わせて、かつなるべく表皮にしっかり寄せる力が加わるように慎重に針を調整して組織に糸をかけていきます。
傷がぴたりと寄らない場合はピタリと寄るまでかけ直し、かけ直しは躊躇しないようにしています。
また、段差ができそうな場合は、縫い合わせる組織の厚みに差をつけて調整して段差なくぴたりと傷が合うように工夫しています。
他には、毛根に中縫いの糸がかかってしまうと毛根にダメージが出てしまい毛が生えにくくなってしまうのと、毛嚢炎の原因になったりするので、毛は巻き込まないように注意したりして丁寧に縫合をおこなっています。

⑤剥離は最小限に

内側縦じわを改善させるために眉頭側の瞼の皮膚を皮下剥離することがありますが、剥離を広くしすぎると血種になってふくらみが残る可能性があるので最小限の皮下剥離にするようにしています。
後でも話しますが、そもそもデザインや縫い方の工夫で内側縦じわが出にくいようにしています。


以上のような工夫をおこなうことで当院の眉下切開をおこなった方の傷はかなりきれいに治りやすくなります。
(参考症例写真)
眉下切開傷3ヶ月後 例えば眉下切開の術後3ヶ月の画像です。
眉下切開の傷は、普通の人が見て眉下切開をおこなったことはまずわからないレベルの傷かと思います。
言われてもどこを切ったか良くわからない感じで治る方は多いです。
傷に関してはこちらのコラムでも解説していますのでご参考ください。

 

内側縦じわを出にくくする工夫

眉下切開の主なリスクの一つに縦じわが出るというのがあります。
しわというのは、引っ張られる方向に出やすくなりますが、眉下切開では眉を引き上げるように頭側に引き上がる力が加わるため、縦じわが出やすくなります。
なので、あまりにも縦じわが出やすい方ではそもそも眉下切開の手術はおすすめしていません。
ただ、明らかに縦じわが出るというわけではないけれど少しリスクがあるような方では、以下のように工夫しています

①適切なデザイン

縦じわが出やすい人の皮膚を内側や真ん中で切除しすぎると内側の縦じわが出やすくなってしまいます。
術前に眉を引き上げてデザインしていきますが、内側に縦じわがでにくいような範囲で引っ張って切除範囲を決めていきます。
その際は内側の皮膚切除を控えめにするように切除量を決めてデザインします。

②下まぶたの皮膚を内側にローテーション

縫合する際にまぶたの皮膚を内側にローテンションすることで斜め外側へのつっぱる力を和らげて、縦じわが出ないように調整しています。
眉下切開ローテーション縫合 こうすることで、内側の皮膚に余裕が出て縦じわのリスクを減らすことができます。

③眉頭側の剥離

ローテーションなどの縫合をしながらそれでも内側の縦じわが出そうな場合は、眉頭側の皮下を剥離してテンションを逃がすようにして内側の縦じわを出にくくしています。

くぼみ目を悪化させない工夫

そもそも目の上のボリュームが少なくてもともとくぼみ目の方では眉下切開はすすめません。
ただ、目の上のボリュームが少なめの方でも、眉を引き上げてシュミレーションをした際に、そこまで不自然ではない場合は眉下切開をおこなうことがあります。
その場合は、たるみの切除の際はあまりボリュームを切除しないように注意しています。
皮膚だけを切除して、皮下脂肪はあまりとらないようにしてボリュームを温存します。
当院では眉下切開で皮膚を切除する際はメスで少しずつ丁寧に皮膚や皮下脂肪を剥離して切除していますが、まぶたにボリュームの少ない方の場合は、皮下脂肪を付けずに皮膚のみ薄く剥離して除去し、皮下脂肪を残してボリュームを減らさないようにしています。
さらに、眼輪筋のタッキングは控えめにおこない眼輪筋を挙上しすぎて上瞼のボリュームを減らさないないようにも気をつけています。

兎眼を悪化させない工夫

こちらもそもそも診察の段階で兎眼になりやすい上まぶたに余裕の少ない人は手術をお断りしています。
兎眼 ただ、兎眼になりやすそうな方で眉下切開をおこなう場合は、横になって重力のかかっていない状態で目がきちんと閉じるように眉を引き上げて切除幅を控えめにして慎重に確認し眉下切開のデザインをおこなっています。

まとめ

以上が眉下切開をおこなう際に当院で工夫していることや気を付けていることでした。
眉下切開は皮膚を切って縫うだけの単純な手術ではありますが、奥の深い手術でもあります。
一つずつは小さな工夫であっても、それらを組み合わせることで、傷が完成した時の仕上がりのきれいさに差がかなり出てきます。
たるみを切除する手術ですので、一度手術をしてしまうと戻すことは難しいです。
当院では常に施術をアップデートしながら、多くの工夫をおこなって手術をしておりますので、眉下切開をきれいに仕上げる確率は上げられると思います。
目の上のたるみが気にある方、二重を自然な感じで広くしたい方、瞼の厚みが気になる方など、ご興味のある方はぜひご相談ください。
また、他院で眉下切開をおこなって汚くなってしまったとか、修正したという方も対応可能ですのでご相談ください。

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~執筆者紹介~

西尾 謙三郎 医師
医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴
平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
平成26年 もとび美容外科クリニック開院
資格
美容外科専門医(JSAS)
日本アンチエイジング外科学会専門医
アラガンボトックスビスタ 認定医
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本加齢医師会
日本レーザー医学会
日本美容外科医師会
18年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。
「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

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