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美容コラム/ Beauty column

ピコレーザーとQスイッチレーザーの効果を比較解説

作成日:2025.7.8

ピコレーザーとQスイッチレーザーの効果を比較解説

シミの種類

一口にシミと言ってもいくつか種類があり、それぞれ治療が異なります。
以前のコラムでも解説しましたが、シミの種類を復習すると、お顔の側面などにスポット状にある一般的なシミは、老人性色素斑と呼ばれるものです。
老人性色素班 あとは、数ミリの細かなしみが図のように散在するそばかす。これも有名なシミの一つです。
そばかす1 また、皮膚の深いところにメラニン色素が沈着するAMD(真皮メラノサイトーシス)というシミもあります。
ADM あとは、治療の厄介な肝斑というシミもあります。
こすりすぎや乾燥などで皮膚のバリア機能が破壊されておこる色素沈着です。
肝斑 肝斑は、一般的なしみの治療ではかえって悪化してしまうシミのため、しっかりとした鑑別が必要となります。
これらのシミが混在していることも多く、先ほど言ったようにシミによって治療が異なってきますのでしっかり鑑別することが重要になってきます。

さて、今シミの種類を挙げましたが、肝斑以外の主なシミにはレーザー治療が効果的です。
今挙げた中では、一般的なシミやそばかす、ADMなど多くのシミに効果があります。

 

 

レーザー治療とは

レーザー治療とは、単一の波長(色)の光を高出力で短時間にあてる治療です。
高出力のためにその熱や衝撃によりメラニンを破壊することができます。
短時間というのは、ナノ秒・ピコ秒という単位のことで、 Qスイッチレーザーでは10のマイナス8乗秒、ピコレーザーではマイナス10乗秒と言ったすごく短い時間にレーザーをあてます。

※Qスイッチとはレーザーの発信の方式なのですが、一般的にナノ秒レーザーのことをQスイッチレーザーと言うことが多いので、ここでもわかりやすくQスイッチレーザーはナノ秒のレーザーとして話をさせてもらいます。
Qスイッチレーザーでは0.00000001秒、ピコレーザーでは、0.0000000001秒という大変短い時間に高出力の光を当てることになります。
そうすることで他の組織へのダメージを最小限に、小さなメラニンをターゲットにして破壊することができるんです。

 

Qスイッチレーザーとピコレーザーの違い

Qスイッチレーザーとピコレーザーの違いについては、まずは図を見てください。
Qスイッチレーザーは、どちらかといとジワーッと熱でしっかりシミを焼いて破壊するのに対して、ピコレーザーはパチンと衝撃でメラニンを砕く感じになります。
光音響効果イメージ

なので、イメージとしては、Qスイッチレーザーは多少ダウンタイムはありますが、しっかり熱でシミ破壊するレーザーと思っていただいて、対して、ピコレーザーは、キレの良いレーザーで、ダウンタイムは少なく、Qスイッチに比べてマイルドというイメージを持っていただくと良いかと思います。

 

 

当院のレーザー機器

Qスイッチレーザー

Qスイッチ
当院のレーザー治療機器について具体的に説明します。
当院ではQスイッチレーザーとピコレーザーの両方を導入しています。
まずはQスイッチレーザーについて説明します。
QスイッチレーザーはJMEC社のQスイッチルビーレーザーと言ってシミレーザーでは王道のレーザーを導入しています。

厚生省で認可されている安心のレーザーです。
ルビーレーザーの波長は694nmで、吸光度曲線(図)を見てもらうとわかりますが、メラニンへの吸収はしっかり保たれている割にヘモグロビンへの吸収がぐっと少なくなっています。
レーザー波長と吸収曲線
ヘモグロビンは赤血球に含まれる成分なので、ヘモグロビンに吸収されれば血管にダメージを受けます。
血管にダメージを起こせば、皮膚がダメージを受けて、治癒の遷延や施術後の色素沈着につながりやすいと思っていただくと良いです。

ルビーレーザーはヘモグロビンへの吸収が少ないので皮膚に ダメージが少ない一方で、メラニンへの吸収は高く保たれているため、シミに対してしっかり吸収されるので効果的にシミを減らすことができるレーザーということが言えると思います。

 

Qスイッチのダウンタイムと注意点

 

先ほど話したようにQスイッチレーザーでは、ジワッと熱でしっかりシミを焼きます。
輪ゴムではじかれたような痛みがありますが、1回で改善することも多く、照射後は一時的に色が濃くなったり赤みがかったりすることがありますが、1,2週間でかさぶたのように剥がれたりして次第に薄くなっていきます。
ただ、軽い火傷のようになりますので、処置後は軟膏やテープなどの処置が1週間ほど必要になります。
この辺りは別途コラムでまたご紹介します。

施術後はこすらないようにして、紫外線は避けてください。
半数以上の方では、炎症を起こして2,3週間後に炎症後の色素沈着を起こしてしまうことがあります。
炎症後の色素沈着は数ヶ月~1年ほどで消えていきます。
ダウンタイムはある程度大丈夫という方で、一度でしっかりシミを治療したい方にQスイッチルビーレーザーはお勧めです。

 

ただし、どんなシミも100%取れるというわけではありません。
レーザーでとれないシミもあります。

 

 

ピコレーザー

PicoWay 当院のピコレーザーはシネロン・キャンデラ社のpicowayを使用しています。
picowayも厚生省で認可されている安心のレーザーです。
ピコレーザーは先ほどお話ししたように非常に短い時間でレーザー照射することができる、Qスイッチレーザーの進化したレーザーになります。
ピコレーザーとナノ秒レーザーのパルス幅と出力の比較

非常に短い時間でピークパワーも高いので、ジワッと焼く熱作用でなく、シミを粉砕する光音響作用でシミをやっつけます。
光音響効果イメージ
ですので、従来のQスイッチレーザーよりダウンタイムも短く、色素沈着のリスクも減らしてシミを破壊することができます。

picowayは薄いシミにも効果的でtatooの除去にも適したレーザーです。
ただしキレが良く、熱ダメージが少ないぶん、シミ取り効果はややマイルドになります。
当院のPicoWayでは出力を下げて1064nmのレーザートーニングも行うことができ、一般的な755nmなどのレーザートーニングより安心して肝斑の治療を行うことができます。

さらに、PicoWayでは、フラクショナルといって点状照射を行うことでお肌にハリをだして、キメを改善してお肌の若返り治療も行うことができます。

 

picowayのダウンタイムと注意点

 

Picowayでは照射直後は炎症を抑える軟膏を塗りますが、その後は軟膏やテープの必要はありません。
一時的にシミが反応して濃くなることがありますが、徐々に薄くなっていきます。
Qスイッチレーザーに比べると炎症が少ないので色素沈着のリスクがぐっと少なくなります。
ただし、ゼロではないです。

照射部位はQスイッチレーザー同様にこすったりしないで紫外線は避けていただく必要があります。
PicoWayはキレが良くダウンタイムが少ないぶん、シミ取り効果がQスイッチに比べてマイルドですので、繰り返しの照射が必要になったり、取れないシミがあることもあります。

PicoWayは、スポットのシミが気になる方で、ダウンタイムがあまりとれない方にはおすすめのレーザーです。

 

まとめ

以上が当院で扱っているQスイッチレーザーとピコレーザーの説明でした。
レーザー治療はスポットのシミやそばかす、ADMなどに有効ですが、基本的にはまずはQスイッチルビーレーザーの治療をお考えいただくと良いです。
ダウンタイムや色素沈着のリスクを減らしたいという方やシミの性状によりピコレーザーをお勧めすることがあります。

ちなみに、ダウンタイムを少なくして、顔全体のシミやくすみ、赤みを改善したい方には光治療(IPL)がおすすめです。
レーザー治療でシミは簡単に取れると思っておられる方も多いようですが、レーザーで取れないシミというのも一定数あります。

また、Qスイッチレーザーでは半数以上の方でしばらく色素沈着がおこるリスクがあります。
肝斑というシミを合併しているとレーザー治療はできなくなります。
明らかに肝斑がなくても、肝斑が隠れていてレーザー治療により出てくることもあります。
レーザー治療はしみを破壊しますが、同時に皮膚にダメージを与えるものですので、以上のリスクを踏まえたうえで施術をおこなっていただく必要があります。

 

ただし、最終的にはシミはきれいに取れてなくなることが多く、老けて見えていたお顔の印象を改善させることができる良い治療です。
シミ改善
スポットのシミ、そばかす、ADMなどのシミがある方は レーザー治療をおすすめします。
シミの種類やご希望によってはIPLやトーニング、内服、塗り薬などの別の治療が適していることもあります。

どういう治療が最適か知りたい方は、カウンセリングでご相談いただければと思います。 
シミに悩まれている方に少しでもご参考になれば幸いです。

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~執筆者紹介~

西尾 謙三郎 医師
医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴
平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
平成26年 もとび美容外科クリニック開院
資格
美容外科専門医(JSAS)
日本アンチエイジング外科学会専門医
アラガンボトックスビスタ 認定医
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本加齢医師会
日本レーザー医学会
日本美容外科医師会
18年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。
「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

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監修医師

西尾 謙三郎 医師(院長) Kenzaburo Nishio

20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。

医師
もとび美容外科クリニック 院長
西尾 謙三郎
経歴

平成14年 札幌医科大学医学部医学科 卒業

平成26年 もとび美容外科クリニック開院

資格

美容外科専門医(JSAS)

日本アンチエイジング外科学会専門医

アラガンボトックスビスタ 認定医

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)

日本美容外科学会(JSAS)

日本形成外科学会

日本美容皮膚科学会

日本加齢医師会

日本レーザー医学会

日本美容外科医師会

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西尾 謙三郎 医師(院長) Kenzaburo Nishio

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