20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
目尻切開のリスク・失敗について徹底解説
作成日:2025.7.5
今回は、目尻切開のリスク・失敗について詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目尻切開とは
目尻の白目を隠している組織を切開することで目尻を延長します。
目尻を外側に延長して目を切れ長にするだけでなく、目尻側の目の開きが上下に大きく開くようになり、隠れていた白目が露出することで目の印象が大きく明るく見えやすくなります。
目の幅を広く見せる効果もあり、印象の変化は、目頭切開ほど強くないですが、自然な感じで目を大きくすることできるため、満足度の高い施術です。
また、タレ目術と組み合わせることで、目尻延長やタレ目効果を高め、目をより大きく見せることが可能になり、さらに長持ちするようにもなります。
ただし、目尻側の白目が隠れていなければ白目を露出させることができないため、目尻を切れる人、切れない人がいらっしゃいますので適応をしっかり見極めていきます。
それでは、さっそく目尻切開のリスク・失敗について解説していきます。
目尻切開のリスクや失敗
①粘膜の赤みが見えることがある
目尻を不必要に切開しすぎたり、白目があまり隠れていないような人が目尻切開を行うと、目尻に粘膜の赤みが出やすくなって不自然さが出やすくなることがあります。
また、目尻の白目部分の空間が大きい人も、目尻の赤みが見えやすくなってしまうため、不自然になることがあります。
目頭は、ピンク色の粘膜(涙丘)が見えても不自然ではありませんが、目尻では赤みが見えると不自然になってしまいます。
キチンと白目の隠れている部分だけを切開すること、目尻切開が適応があるかきちんと見極めることが重要になります。
②目の横幅の印象はあまり変わらない
目頭切開ほど目の横幅を広くする効果は出ないため、ガラッと印象が変わるわけではありません。
ただ、目尻切開は延長効果だけでなく、白目の部を大きく見せて目の開きを良くする自然なデカ目効果があります。
しっかり目の幅を広く、目を華やかにしたい方は、目尻切開より、目頭切開の方に適応がある方もいらっしゃるのでご希望に合う施術を選んでいただければと思います。
③後戻りのリスクがある
通常、目尻切開にはV-Y法、W形成などの方法を用いりますが、多少の後戻りを起こすことはあります。
ただ、多少であって、ほとんど戻ってしまうことはあまりありません。
クリニックによっては、目尻を単に横切開するだけという先生もいるようで、そのような術式ではかなり後戻りしてしまいますが、当院では後戻りしにくいように工夫して縫っています。
④傷が目立つリスクがある
目尻切開は、本来傷が目立ちにくいところではありますが、目立つ可能性もあります。
傷が目立つリスク V-Y法の場合、目の縁の硬い組織(グレイライン)の処理が甘ければ、ラインがガタついてしまうリスクがあります。
W形成など、皮膚側を切開する方法などの場合、目尻に白い線の傷跡が目立ったり、皮膚が引きつれたりするリスクがあります。
このようなリスクは、適切に操作すれば防ぐことが可能となるのでご安心ください。
まとめ
目尻切開は、きちんと適応を見極めて、適切な手術をおこなえば傷も目立ちにくく自然な変化を出せる良い施術です。
ただし、適応を見誤ったり、不適切な操作をおこなったり、過度な期待を持ちすぎたりすると術後に満足いただけない可能性があるため注意が必要です。
以上のリスクに注意しながら、納得して目尻切開をおこなっていただければと思います。