【医師が解説】医療HIFU(ハイフ)の効果やメリット・デメリット
作成日:2022.3.23 更新日:2024.4.6
「HIFU(ハイフ)ってよく聞くけどメリット・デメリットはないの?」
と、リフトアップや小顔効果を考えている人からよくご質問をいただきます。
HIFUは、リフトアップや小顔効果を出すことができる施術です。痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないのも特徴の1つです。
今回は人気の施術であるハイフのメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。
HIFU(ハイフ)とは
HIFUとは、超音波を虫眼鏡のように焦点させて、点で熱凝固させる施術です。正式名称は、High Intensity Focused Ultrasoundで、日本語訳をすると高密度焦点式超音波といいます。
HIFUは、他の組織にダメージを与えず、皮下のお顔の支持組織である表在性筋膜(SMAS)に数千~1万ヵ所の熱収縮を起こすことでリフトアップ・小顔効果を出せる施術で、痛みも少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
超音波で切らずにリフトアップできることから、切らないフェイスリフトと呼ばれることもあります。
HIFU(ハイフ)のデメリットとは
HIFUはメリットの多い人気の施術ですが、人によってはデメリットと感じる要素もありますので、自分にあっている施術かどうか判断するために、まずデメリットについて解説します。
デメリット①:痛みが出ることある
HIFUは痛みが少ない施術ですが、施術中は人によっては痛みが出る場合があります。
基本的に我慢のできる範囲の痛みになります。
また、施術直後から筋肉痛のような痛みが1週間ほど続くことがありますが、落ち着いていきます。
デメリット②:赤み、むくみ、熱感
HIFUは超音波を焦点させて熱凝固させる施術のため、熱を加えたことによる赤みやむくみ、熱感が出ることがあります。
個人差もありますが、基本的に赤みやむくむなどの症状が出た場合もすぐに落ち着きます。
デメリット③:ホホのコケが強調される可能性がある
HIFUは、皮下のお顔の支持組織である表在性筋膜(SMAS)を熱収縮させてリフトアップ効果や、コラーゲン増生によりたるみ引き締め効果が得られる施術ですが、引き締まることで骨の形が浮いてきて、ほほ骨のコケが目立ってくる場合があります。
全てのケースで起こるわけではなく、もともとホホがコケている方の場合に、特にコケが強調されてしまう可能性があります。
ただし、コケてしまったとしても、時間が経つことで少しずつ馴染んで戻っていきます。
デメリット④:誤って照射すると火傷や神経障害のリスクがある
HIFUはハンドピースをあてて超音波を照射しますが、リスク部位に誤って照射してしまったり、照射時にハンドピースが浮いてしまったりすると火傷や神経障害が起こるリスクがあります。
ただし、解剖的に危ない部分はきちんと避け、ハンドピースが浮かないように丁寧に照射しますので、基本手に火傷や神経障害が起こることはありません。
デメリット⑤:糸やフェイスリフトに比べるとリフトアップ効果は弱い
HIFUは1番手軽にできるリフトアップの施術ですが、手術をおこなってリフトアップする施術に比べると、効果は少し弱くなります。
リフトアップ効果の高い施術を求めている方は、場合によってはHIFUではなく、糸のリフトなどの手術がおすすめなケースがあります。
自分に適している施術がどれかわからない場合は、無料カウンセリングなどで希望している効果や施術後のイメージを伝えることで、適切な施術を教えてもらえますので、積極的に活用するとよいです。
デメリット⑥:価格が高め
HIFUは手軽にリフトアップできる施術ですが、やや価格が高めであることがデメリットとして挙げられます。
お顔全体をHIFUで施術した場合の価格は、平均すると10~12万円程度といわれています。HIFUを行う頻度は半年に1回ですので、人によっては高いと感じてしまう場合があります。
ただ、HIFUはメリットの多い施術ですので、価格がネックにならない場合は非常におすすめの施術です。
また、当院ではお顔全体のHIFUの施術をお試し価格29,800円からご提供しています。
相場より安いからショット数が少ないということはなく、しっかりショット数をあてて、丁寧に施術をおこなわせていただきます。
コストパフォーマンスは間違いなくトップクラスですので、ぜひHIFUを検討している方はご相談ください。
HIFU(ハイフ)のメリット
HIFUは手軽にリフトアップ効果・小顔効果が得られる施術で、下記のような多くのメリットがあります。
・ダウンタイムが少ない
・傷がつかない
・痛みが少ない
・1回で2度効く
・お肌にハリが出る・小じわが改善する
・たるみ予防効果がある
・熱によりダウンタイムなく脂肪を溶かすことができる
・美容機器の中では最も深い層までエネルギーが届く
それぞれ詳しく解説します。
メリット①:ダウンタイムが少ない
HIFUは超音波を使った施術で、他の組織にダメージを与えずにリフトアップ・小顔効果を出すことができます。熱を加えるため、人によっては赤みが出ることもありますが、基本的には腫れることはあまりなく、赤みがあってもすぐにひきます。
メリット②:傷がつかない
HIFUはハンドピースをあてて照射するだけで、他の組織にダメージを与えずに、皮下のお顔の支持組織である表在性筋膜(SMAS)のみに熱収縮をおこしてリフトアップ・小顔効果を出す施術です。
皮膚の裏側である皮下の表在性筋膜にダメージは与えますが、皮膚の表面には傷がつくことはありません。
メリット③:痛みが少ない
HIFUでダメージを与える箇所は、痛みを感じにくい皮下の部分なので、基本的に痛みは少ないです。
照射部位によっては、骨膜や筋膜、血管、神経周囲などで痛みを感じる場合があります。
痛みの有無に関しては個人差があって、同じ箇所であっても痛みを感じる人と感じない人がいます。
また、痛みを感じるケーズでも多くの場合で耐えられる痛みであって、激痛が起こるということはほぼありません。
メリット④:1回の施術で2度効く
HIFUは、施術直後から熱収縮の効果でリフトアップ・引き締め効果が出始めます。また、1~3ヶ月かけてじわじわと創傷治癒作用(細胞が傷ついた時、傷を治そうとする働き)でコラーゲンが増えて、さらにリフトアップ・引き締め効果が増強されます。
メリット⑤:お肌にハリが出る・小じわが改善する
皮下のお顔の支持組織である表在性筋膜(SMAS)に数千~1万ヵ所の熱収縮を起こす施術ですので、創傷治癒作用効果に期待ができます。
施術後に創傷治癒作用効果によって、皮下にコラーゲンが増えて引き締まり効果が得られます。また、皮膚にも波及しますのでお肌にハリも出てきて、小じわの改善も期待できます。
メリット⑥:たるみ予防効果がある
お顔の支持組織である表在性筋膜(SMAS)にコラーゲンが増えて、SMASが硬く収縮し強化されることで長期的にお顔がたるみにくくなります。
HIFUはリフトアップ効果が手軽に得られるだけでなく、たるみ予防も期待できる施術です。
メリット⑦:熱によりダウンタイムなく脂肪を溶かすことができる
HIFU施術に使用する美容機器は様々な種類がありますが、当院ではウルトラセルQプラスを使用しております。
ウルトラセルQプラスは、通常のハイフ照射のように点(ドット)だけではなく、線(リニア)で脂肪層に熱を加えることで脂肪細胞を破壊することができます。
注射などおこなわずに脂肪を溶解させることが可能で、リフトアップだけでなく、ホホやあご下の脂肪に厚みがあって小顔にしたい方にもハイフは有効です。
メリット⑧:美容機器の中では最も深い層までエネルギーが届く
HIFUは、これまで外科手術でしか操作できなかった皮下の深層やSMASまでエネルギーを届けて、深部に熱収縮作用を及ぼすことができます。
従来のリフトアップをおこなう美容機器では、皮膚の表面にしか作用しないために、限定的な効果となっていましたが、HIFUでは皮膚の土台であるSMASに直接作用させることができて、よりリフトアップの効果を体感することができます。
HIFUのメリット・デメリットのまとめ
HIFUはダウンタイムや痛みも少なく、手軽にリフトアップ・小顔効果を出せる施術ですが、価格が高かったり、赤みや痛みを感じる可能性があったり、いくつかデメリットが存在するのも事実です。
ただし、価格に関してはかなりお安くなってやりやすくなってきたかと思います。
腫れや痛みなどに関しては、個人差による部分もありますし、基本的にはキチンと照射すればデメリットやリスクは回避できるものが多いです。
HIFUはリフトアップ効果以外にも、たるみ予防効果や小じわ改善などのメリットも多くあって非常に人気の施術ですので、リフトアップや若返り、小顔効果を出したい方は、ぜひ検討してみてください。