20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
目が開きやすくなるだけじゃない!切る眼瞼下垂の効果とメリット・デメリットを解説
作成日:2026.2.11

今回は眼瞼下垂についてのお話です。
切る眼瞼下垂は目が開きやすくなるだけではなくて、他に色々と効果があるということについて解説していこうと思います。
ついでにデメリットについても後半お伝えしていきます。
眼瞼下垂と言うのは単純にまぶたの開きが悪い人です。
そういう方の目の開きを良くするのが眼瞼下垂の手術ですが、ご存じのように二重の切開法の様に切る手術と、切らずに糸でまぶたの裏を縫い縮める方法があります。
今回は、切る眼瞼下垂術についてお話ししていきます。
目次
切る眼瞼下垂とは

切る眼瞼下垂なんですが、基本的に二重の切開法の様に瞼を切って、瞼を上げる力を伝える挙筋腱膜というのを見つけて、それを引き下げて固定する手術です。
挙筋腱膜前転術とも呼ばれています。
イメージとしては上瞼を吊り下げている組織を縫い縮めて瞼を引き上げる感じですね。
眼瞼下垂の程度によってはミュラー筋ごと引き下げたり、筋膜を使っておでこの力で目を開けやすくしたりしますが、多くの場合では挙筋腱膜だけ前転します。
眼瞼下垂で悩まれている方は非常に多く、特に年配になるにつれて多くなっています。
そのため、切る眼瞼下垂の手術はとても多くおこなわれている手術のひとつになります。
日常生活に支障の出るレベルだと保険を使って普通の病院の形成外科や眼科でおこなわれますし、見た目を明るく若々しくするために美容外科でもよく行われる手術です。
そんな切る眼瞼下垂の手術は、当然目を開けやすくする手術になりますが、目が開きやすくなると一言で言いきれないほどのメリットがあります。
それについてお話ししていきます。
切る眼瞼下垂のメリット
このメリットは大まかに7個あるので、なるべく簡単にお伝えしていこうと思います。
前半は目の開きが良くなることで出てくれる効果の話になります。
①視野が広くなることで肩こりが改善する
目が開きやすくなると当然視野が広くなります。
今まで見づらかった視野が広がって見えやすくなるので、日常生活も楽になります。
眼瞼下垂だと視野が狭いので無意識にあごを上げたりして肩が緊張して肩こりになったりしますが、視野が広くなることで改善します。
②まぶたが軽くなることで頭痛が改善する
まぶたが重いと、頑張って目を開けようとして眉を上げたりしておでこが常に緊張します。
そうすると緊張性の頭痛が出てしまいます。
また瞼が重く見えづらいので眼精疲労にもなってしまいますが、それも改善します。
③額のしわ軽減
これは目の開きが良くなるとおでこで眉を上げる必要がなくなるんで額にしわが出にくくなります。
④目と眉が近づいて見た目のバランスが良くなる
場合によってはくぼみ目が改善する 眼瞼下垂だと常におでこで眉を上げると言いましたが、眉を上げていると目と眉の距離が離れてのっぺりとして、眠そうな印象になってしまいます。
また、眉をあげることと眼瞼下垂で瞼も落ちているのも相まって組織が引き延ばされて薄くなって、くぼみ目が強調されてしまうことがあります。
目がくぼんでいると老けて見えますし、二重が不安定になってしまいます。
なので、眼瞼下垂が改善すると眉が落ちて目と眉が近づくのでお顔のバランスが良くなってキリっと整って見えるようになります。
そして、目と眉が近づくことでボリュームが出て、くぼみ目が改善する可能性があります。
ただ、年配の方ではおでこのたるみが強かったり、もともと目と眉が近い方では、目と眉が近づきすぎてアンバランスになることがありますので、そのような方はデメリットになることになります。
⑤見た目が若々しく明るくなる
老化予防になるというのがあります。
いくつになっても見た目は大事ですよね。
目の開きが改善すると目力が出て目が明るく若々しくなります。
年々眼瞼下垂というのは進行していきますので、一度眼瞼下垂の手術をおこなってリセットしておくと、将来的に老けにくくなり、老化予防効果も期待できます。
次に6つ目ですが、ここから後半は手術に関してのメリットの話になってきます。
⑥切る眼瞼下垂は切らないより確実性がある
微調整も可能というのがあります。
眼瞼下垂は切る・切らないがあると言いましたが、切る眼瞼下垂は腱膜をしっかり展開して3点短縮固定しますので、確実に目を開けやすくすることができるというのがあります。
また術中に確認しながら、目の形も見ながら微調整が可能というメリットがあります。
⑦二重を切開するので同時に他の手術も可能 というのがあります
これはいろいろな手術をおこなえるのですが、これは主に8個あります。
1.二重が同時に作れる
二重全切開なので当然しっかり二重を作れます。
2.左右差を治せる
全切開なので二重の左右差を治せるのはもちろん、目の開きの左右差も挙筋前転を微調整することで改善できます。
3.二重を狭くしたり一重にすることもできる
通常二重を狭くすることは難しいですが、切開すれば眼窩脂肪を下げて上のラインを消して狭くしたり、一重にしたりすることができます。
4.くぼみ目を改善できる
眼瞼下垂の方はくぼみ目になっていることが多いです。
先ほど言ったように、眼瞼下垂の手術自体で目と眉が近づいてくぼみ目が改善する可能性があるのと、奥に落ち込んだ眼窩脂肪を引っぱってくることでさらにくぼみ目を目立ちにくくすることができます。
5.まつ毛側のたるみ・ハム目の改善
これは二重全切開をしたときによくやるのですが、まつ毛側のたるみや厚みが強い場合、まつ毛が隠れてきれいでなくなったり、ハム目になったりすることがあるので、まつ毛側のたるみを切除して皮膚を引き上げて固定したり、眼輪筋や瞼板前脂肪を切除することでハム目感を減らしたりすることができます。
6.たるみを少し切除することができる
二重を切開するので同時に皮膚を切除してたるみを減らすことができます。
ただ、二重の上で皮膚を切除すると上の厚ぼったい皮膚が落ちて来て瞼が厚ぼったくて不自然になるので沢山はとれません。
少し二重を広く見せる程度、2,3㎜くらいとっても4㎜くらいですかね。
ちなみに、眉の下でたるみを取る眉下切開は不自然になりにくいので10ミリ以上しっかりたるみを切除することができます。
7.目頭切開と組合わせて平行になりやすくできる
これはお若い方でご希望が多いのですが、目頭切開と二重全切開を組み合わせるとしっかり平行型の二重になりやすいです。
8.ROOFや眼窩脂肪切除でボリュームを減らせる
二重全切開では、まぶたのボリュームが多い方ではROOF(眼窩脂肪より浅い所にある脂肪の厚み)を減らせたり、眼窩脂肪を切除することでまぶたが厚い人はすっきりさせることができます。
以上が二重を全切開をすると同時にできる手術でした。
これらを組み合わせて行うことでよりきれいに、よりイメージ通りの目元にすることができます。
保険診療では目の開きを良くするだけなんで、これらのことは通常おこなわないので自費診療でおこなう場合にできることと思っていただくと良いです。
ここで4人の症例写真を見て切る眼瞼下垂のメリットについて見ていきましょう。
切る眼瞼下垂症例写真
症例写真①


切る眼瞼下垂をおこなった方のまず一人目の症例写真を見てもらいます。
この方は二重を同時に作りながら、眼窩脂肪も引き下げてくぼみ目を改善するようにしています。
どうでしょうか。
術後は目力がでて目が明るく若々しくなりましたね。
眼窩脂肪を下げたことと、眼瞼下垂を改善したことでくぼみ目も改善しています。
自費診療では、単に眼瞼下垂の手術をおこなうだけではなく、くぼみを改善したり、二重を整えたり同時におこなうことができます。
症例写真②


2人目の方です。
この方は切る眼瞼下垂と合わせて二重を広くして目頭切開もおこなっています。
二重が広くなって目開きが良くなったことで目が縦方向にしっかり大きくなりました。
また、目頭切開をして目の横幅も広くしたことで目が縦横大きくなって明るい目元になりました。
二重全切開と目頭切開を組み合わせることでしっかり平行二重にもなっています。
美容では、このように、目を明るく大きくするための複合手術の一つとして切る眼瞼下垂をおこなうことが多いです。
参考のコラムもご覧ください。
症例写真③


3人目の方です。
術前はくぼみ目で目の開きが弱い方でした。
二重を広くするご希望はなく、自然な感じで目の開きを良くしてくぼみ目も改善したいということでした。
なので、奥二重のラインを利用して切る眼瞼下垂の手術と、くぼみ目を改善するために眼窩脂肪の引き下げをおこないました。
術後は目の開きが良くなりましたね。
そしてくぼみ目も改善しています。
このように目の形を大きく変えるわけではなく、老化と共に進行するくぼみ目と眼瞼下垂を改善させただけなので、元のお若い頃に戻ったような自然な感じの変化を出すことができます。
また、術前にあった頭痛や肩こりも改善したかと思います。
症例写真④


最後の4人目の方です。
切る眼瞼下垂で二重をしっかり作りました。
目力が出て目が明るく元気な印象になりましたね。
眼瞼下垂が改善して二重になったことで眉も下がって目と眉の間延び感も改善しました。
眼窩脂肪も切除してボリューム感を少しでも減らすようにしています。
このように、眼瞼下垂だけでなく、二重を作ったりボリュームを減らしたり、切る眼瞼下垂では複合手術をおこなってぐっと若返り効果を出すことが可能です。
以上が切る眼瞼下垂のメリットについてと症例写真でした。
単純に目が開きやすくなるということだけでなくて、いろいろメリットがあるということなんでね。
最後に、冒頭でも話しましたが、眼瞼下垂のデメリットやリスクについてもお伝えしようと思います
切る眼瞼下垂のデメリット
①二重全切開と同じような手術なのでダウンタイムは長い
最初は二重幅が広くて食い込んで目立ちやすく、ダウンタイムは1月と言われています。
完成するまでは半年から1年くらいかかります。
②修正が難しい、左右差が出ることがある
切開するので、修正は簡単ではありません。
修正するにしても傷が落ち着くまで半年以上経たないと修正はできません。
また、傷の癒着で二重を作ることもあり、埋没法のように微調整はややしづらい傾向があり、左右差がある程度出ることがあります。
また、麻酔や腫れがある中での調整になるので眼瞼下垂の調整も左右差が出るリスクがあります。
③一時的に乱視が悪化して視力が低下するリスクがある
眼瞼下垂の手術全般について言えるのですが、瞼の裏側の形が変わるので眼球の当たり具合が変化し、なじむまで少し乱視が悪化して一時的に視力が低下するリスクがあります。
④兎眼のリスク、ドライアイが悪化する
目が開きやすくなるということは目が閉じにくくなるといことなので、目を閉じているのに白目が出たり(図)、 目が乾燥しやすくなるリスクがあります。

⑤傷のリスク
切開するので傷ができますが、瞼は薄い皮膚なので細くて白い目立たない傷ですし、通常二重に織り込まれるのでほとんど目立ちません。
ただ、二重がしっかりつくと、目を閉じたときに食い込みが残ることがり、傷というよりはラインが深い感じが残る可能性があるということですかね。
⑥眼瞼痙攣の方は悪化するリスク
眼瞼痙攣(思うように眼が開けられなくなって瞬きが増えたり、眩しさ、痛みや眼の不快感がある症状)の方は眼瞼下垂をしてしまうと悪化するリスクがあるので基本的には手術してはいけないというのがあります。
⑦眉が下がって目と眉が近づくリスク
これはメリットのところでもお話ししましたが、通常目と眉が近づいてバランスが良くなるのですが、もともと目と眉が近い方や、おでこのたるみが強くて眉で頑張ってあげている方などの方では、目の開きが良くなると眉が落ちて目と眉が近づきすぎると不自然に見えてしまうというのがあります。
なので、この場合も眼瞼下垂の手術をして良いのかしっかり見極める必要があります。
この辺りが切る眼瞼下垂手術のデメリットでした。
これでメリットデメリットお話ししましたが、大体のイメージは掴めたでしょうか。
切る眼瞼下垂の手術は切開する手術なのでデメリットかリスクと言うのはありますが、それ以上にメリットの大きい手術になります。
以前の動画の、「眼瞼下垂を放置するリスクと治療法を徹底解説」というのでもお話ししましたが、 残念ながら眼瞼下垂は誰でも年々進行してし行って、放置する将来的に日常生活で支障が出てくることになり、リスクは決して侮れないということなんですね。
眼瞼下垂の手術をおこなうことは、眼瞼下垂のリスクを進行させないために重要ですし、見た目も若返って明るい印象になって老けにくくなる効果もありますので、大変メリットは多いです。
眼瞼下垂は構造的な問題なので自力では治せるものではありません。
眼瞼下垂がある方は、悪化する前に早めに治療されることをおすすめします。