20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
リドレープ法はどんな人に向いてる?症例写真も用いて徹底解説
作成日:2025.5.30
目頭切開をお考えの方はリドレープ法というのを聞いたことがあるかと思います。
韓国では多くおこなわれている目頭切開法で、傷が目立ちにくい方法ですが、今回はそのリドレープ法についてどのような人が向いているかについてお伝えしたいと思います。
目次
目頭切開リドレープ法とは
目頭切開とは目頭のひだ(蒙古ひだ) 、イラストの緑の蒙古ひだの部分を切開して解除する手術です。
蒙古ひだに隠されていた本来の目頭が出ることで目の幅が広くなり、目が大きく華やかになります。
目頭切開はいろいろ方法があり、日本ではZ形成がメジャーですが、韓国ではリドレープ法がメジャーです。
今回は、そのリドレープ法についてお話しします。
リドレープの手術方法は、イメージとしては蒙古ひだを横方向にバチッと切り解除します。
そのままだと上下の蒙古ひだは残ってしまうので、下の蒙古ひだは剥離しずらして、下まつ毛の際で切除して処理します。
また、 上部の蒙古ひだもトリミングして切除します。
そのように切開するのでリドレープ法の傷はイラストのように目の縁のラインに沿った傷になります。
このようにおこなう手術がリドレープです。その特徴をお伝えします。
リドレープ法の特徴
①傷について 目から離れるほど傷が目立ちやすくなりますが、リドレープ法では目の際に沿った傷なのでかなり目立ちにくくなります。
②後戻りについて 三日月法のような単純な目頭切開に比べて後戻りは少ないですが、Z形成に比べるとややあと戻りしやすい方法になります。
③二重の形について 上部の蒙古ひだの解除が弱くなることがあり、Z形成に比べて二重は平行型になりにくいとも言われてます。
④目頭の形について 皮膚切除するため丸みのある目頭になりやすいです。
以上がリドレープ法の特徴になります。
リドレープ法が向いている人
リドレープ法はどんな人に向いているかというと、
・傷を目立ちにくくしたいという方
・控えめな変化が良いという方
・二重は平行型でなくて良いという方、末広型が良いという方
・目頭を尖らせたくないという方、丸みのある目頭が良いという方 以上になります。
Z形成との比較について
ちなみに、Z形成は日本でメジャーな目頭切開です。
ここで少しZ形成の目頭切開の特徴についてもお話しします。
Z形成は図のような三角形の皮弁を入れ替えて蒙古ひだを解除する手術です。
リドレープ法と比較した特徴としては以下の通りです。
・傷はジグザグで単純法などに比べて比較的目立ちにくいがリドレープ法程ではない
・凹凸が出りるリスクがある
・リドレープ法より後戻りしにくい
・皮膚切除しないので、尖った目頭になりやすい
・リドレープ法は逆に丸みが出やすい
・二重はリドレープ法に比べて平行型になりやすい
・リドレープ法は平行型になりにくい
以上のような違いがありますので、この比較を参考にして、ご自身に適した施術法を選んでいただければと思います。
リドレープ法の症例写真
リドレープ法の症例写真を5症例を解説していきます。
症例写真①


術前 半年後
一人目の方です。
術前はやや蒙古ひだがあったのでリドレープ法で蒙古ひだを解除しました。
目頭に注目すると、術後は蒙古ひだが減り目頭の赤い粘膜部分(涙丘)、涙丘が横に大きく露出するようになりました。
そのぶん目の幅が広く見えて大人っぽい華やかな目になったのが分かります。
リドレープは目の縁取りの傷になるので傷は目立たなくなりますが、この症例の方も傷はどこにあるのか分かりませんね。
術後の目頭の形はやや丸みが残っています。
リドレープは蒙古ひだの丸みはそのままで目を近づけるというようなイメージに近いので、自然な変化を望む人には向いています。
症例写真②


術前 2か月後
次は2人目の方です。
この方はリドレープ法だけでなく眉下切開や二重埋没法をおこなっています。
術後は眉下切開や埋没法で目の縦幅が大きくなっているので目の横幅が広くなったことは分かりづらいですが、目頭に注目すると内側の白目の露出が大きくなり、涙丘が見えるようになったのが分かります。
そのぶん目には横幅が出て大きくなっています。
手術を組み合わせたことで目が縦横に大きくなって明るくなりましたね。
目頭の形は丸みのある目頭になっていますね。
術前より少し丸みが出ているくらいかもしれません。
皮膚切除をおこなうリドレープ法では個人差はありますが、この方のように目頭は丸みが出る傾向があります。
症例写真③


術前 6か月後
3人目の方です。
傷を目立ちにくくしたいとのことでリドレープ法をおこないました。
術前は蒙古ひだはそれほど強いわけではありませんでしたが、ある程度ありリドレープ法で解除しました。
目頭に注目すると、この方も白目の露出が大きくなり、涙丘の赤みもより見えるようになりましたね。
蒙古ひだのツッパリがなくなりました。
術前後の目の間の幅を比べると術後は狭くなったがわかると思いますが、そのぶん目の幅が広くなっています。
目がより大きい印象になりました。
この方も傷についてはどこにあるかほとんどわかりません。
目頭はやや丸みの残った目頭になっています。
症例写真④
4人目の方です。
術前は蒙古ひだがあって、ひだは下に突っ張っていますね。
術後は蒙古ひだがしっかり解除されて下の突っ張りがしっかり改善しましたね。
涙丘も露出して自然な感じで目の幅が広くなって目の印象は大きくなりました。
術後の目頭はやや丸みがあります。
リドレープ法の目頭の仕上がりはこのような感じになることが多いです。
傷については、どこを切ったかもわからないくらいきれいに治っていますね。
目頭切開をしたことはバレないかと思います。
症例写真⑤


最後の5人目の方です。
この方も術前は目が離れていてそのぶん目が小さく見えました。
術後は目頭側の白目や涙丘の露出が増えて、目の幅が広くなり目が大きく見えるようになりましたね。
ご本人は控えめを希望されており、やや控えめにデザインしました。
術後は自然な控えめな変化ですが、目の印象は大人っぽく大きくなったのが分かります。
目の間の幅も狭くなってバランスも良くなりました。
傷も目立たずに治っていますね。
このように傷が目立たず自然な感じで目頭を解除できるのがリドレープ法です。
まとめ
以上が目頭切開のリドレープ法についてでした。
リドレープ法は韓国でたくさん行われていて良い手術ですが、Z形成と比べていくつか特徴がありますので、その特徴を踏まえてご自身のご希望に沿いやすい方法を選んでいただくと良いかと思います。
リドレープ法のキーワードは、傷が目立ちにくい、丸みのある目頭、控えめ、末広型になります。
目を大きくしたい、大人っぽい華やかな目元にしたいなど目頭切開をお考えの方に参考にしていただければ嬉しいです。