20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
目尻切開のダウンタイム
作成日:2025.6.1
目次
目尻切開とは
目尻の白目を隠している組織を切開することで目尻を延長します。
目尻切開は目尻を切開して隠れいている白目を露出させることでデカ目効果を出し、目の幅を広く見せる効果があります。
目尻を外側に延長して目を切れ長にするだけでなく、目尻側の目の開きが上下に大きく開くようになり目の印象が大きく明るく見えやすくなります。
タレ目術と組みわせることで、目尻延長やタレ目効果を高め、目をより大きく見せることが可能になり、さらに長持ちするようにもなります。
ただし、目尻側の白目が隠れていなければ白目を露出させることができないため、目尻を切れる人、切れない人がいらっしゃいます。
印象の変化は目頭切開ほど強くないですが、自然な感じで目を大きくすることできる満足度の高い施術です。
目尻切開のダウンタイムで起こること
①内出血
目尻の皮膚や白目の部分が内出血で赤くなることがあります。 内出血は数日~数週間ほどで消えていきます。
②赤み
最初は傷やその周囲に赤みが出ることがあります。 また、目尻の白目が充血して目尻側が少し赤っぽく見えることがありますが、 徐々に落ち着いていきます。
③傷のがたつき
腫れているうちは傷のガタつきが目立ちやすくなることがありますが、腫れが引いて傷が落ち着いていくと徐々になじんでいきます。
④抜糸まで糸が目立つ
縫合の糸が短いと眼球に刺さって結膜を刺激するリスクがあるので、目尻切開の場合、糸は長く目尻側にランダムに飛び出ています。
長く糸が出ているので抜糸するまで目立つ可能性があります。
⑤痛み
粘膜部分を切開しますので、術直後から痛みを感じることがあるため。痛み止めで対応していただいております。
痛みは2、3日~1週間ほどで落ち着いていきます。
ダウンタイムの症例写真紹介
それでは、 目尻切開の手術直後の状態や、その後の経過などの画像を見てもらいます。
ダウンタイムの症例写真①
手術直後
まずは目尻切開手術直後の画像を見てもらいましょう。 長いまつ毛の様に縫った糸が外側にバラバラと飛び出ています。
もう少し糸が長いこともあり、やや目立つ方もいらっしゃいます。
ダウンタイムの症例写真②
手術直後 ⇒ 3ヶ月後


もう一人の方の手術直後の画像です。 糸の端が横や下方向に伸びています。
今回の方の糸は短めですが、 もう少し長く出て目立つこともあります。 術直後は少し目尻に赤みもありますが、
3ヶ月後では色味も落ち着いて自然になりました。
ダウンタイムの症例写真③
1週間後(抜糸直後)⇒ 6か月後


次は目尻切開抜糸直後の状態です。 1週間目の抜糸直後は目尻に少し赤みがあり、皮膚側にも内出血が出ていますが
徐々に落ち着いていきます。1か月後には色味もなくなり傷が落ち着いたのがわかりますね。
ダウンタイムの症例写真④
1週間後 ⇒ 4か月後


今回の方も1週間後の抜糸直後の状態です。 抜糸直後からそれほど傷は不自然ではありませんが、目尻側に若干、充血や赤み、
ラインのがたつきが見られます。
ちなみにこの方は目頭切開も行っていますが、目頭の傷の方が目立っていますね。 4か月後には赤みも落ち着いて傷もなじんだのがわかります。
ダウンタイムの症例写真⑤
手術直後 ⇒ 1週間後 ⇒ 1か月後



手術直後から1か月後の経過の画像です。 直後は糸が目尻側にランダムに飛び出ていて少し目立っています。
1週間目の抜糸直後は赤みはそれほど強くなく、今回の方はそれほど傷は目立っていません。 今回の方は傷が目立ちにくく、
1か月すると傷は全くわかりません。
このように傷の目立ちにくさには個人差があります。
ダウンタイムの症例写真⑥
手術直後 ⇒ 1週間後 ⇒ 1か月後



今回の方は目尻切開と切らないたれ目術を同時におこなっている方です。 切らないたれ目は手術直後、目の下のラインをへの字にしっかり下げるため、目の下のラインがカクっとなります。
手術直後の画像では目の下のラインがカクっとなっており、糸も下方にも飛び出しており目立っていますね。
1週間後の抜糸時は、糸が取れてラインのカクっも改善して少し目立ちにくくなりましたが、右目尻の皮膚と、左の内側の白目部分に内出血が目立っています。
白目の内出血は位置から考えて、切らないたれ目による内出血と思われます。
1か月経つと、内出血や赤みは落ち着き、目の下のラインも整って、自然な感じになりましたね。
ダウンタイムの症例写真⑦
1週間後 ⇒ 1か月後


今回の方も目尻切開と切らないたれ目を同時のおこなっている方です。 抜糸時には目尻の皮膚に内出血が見られます。
切らないたれ目のカクっは直後からそれほど強くなく、1か月すると内出血と色味は自然になって落ち着いたのがわかります。
目尻切開とたれ目の効果はしっかり保たれています。
ダウンタイムの症例写真⑧
手術直後 ⇒ 1週間後 ⇒ 1か月後



今回の方は目尻切開と切るたれ目術(下眼瞼下制)を 同時におこないました。 手術直後は目尻側に糸が飛び出して赤みや粘膜のむくみが目立っています。
切るたれ目は内出血や結膜のむくみが起きやすく、ダウンタイムは2週間ほどと長引きやすい手術です。
1週間後の画像では、内出血や白目の充血やむくみが目立っていますね。
徐々に落ち着いていき、1か月後の画像では色も落ち着いてかなり自然な仕上がりになりました。
まとめ
目尻切開の経過画像は以上になります。 傷の治り方には個人差があり、目尻切開とたれ目術などと組み合わせると
よりダウンタイムが長引く傾向があります。
最初は傷の赤みや内出血などありますが徐々に落ち着いて、抜糸の翌日からメイクでカバーしていただくことができます。
いわゆるダウンタイムは1週間ほどみていただくと良いです。
傷がなじんで完全に完成するのは半年ほど見ていただくと良いでしょう。
切開する手術ですので、術後1週間(特に3日間)はお酒を飲んだり、大笑いしたり、運動したり、お風呂に入ったりするのは控えてください。
術後数日は痛みや内出血予防に、冷やしていただくと良いかもしれませんが、特に何もしなくても大丈夫です。
術後から傷は水で流していただいてかまいませんが、消毒したりメイクしたりしないようにしてください。
赤みや腫れが強かったり、なかなか治らない場合はクリニックにご連絡ください。
目尻切開の傷はそれほど目立たずに治っていきますが、切開した部分にはまつ毛が生えていません。
メイクするとより目尻切開の効果が実感しやすくなります。