20年以上の実績を持つ美容外科専門医。丁寧で繊細な施術でお客様の望む実現を目指す。 「お客様のもつ本来の美しさを引き出す」ことをモットーに「もとび」美容外科クリニックを設立。
【眼瞼下垂】目の開きで悩んでいる方必見!年代や症状別の治し方を解説
作成日:2026.4.3
今日は眼瞼下垂のお話をします。
眼瞼下垂というのは、目の開きが悪くなる状態ですね。
いわゆる眠たそうな目になります。
頭痛肩こりの原因になったり、程度が強いと見えにくくなって日常生活に支障が出たりします。
この眼瞼下垂ですが、お若い方からお年寄りの方まで幅広い年代で悩まれている方は多いです。
そして、幅広い年代で眼瞼下垂の治療がおこなわれています。
なので、眼瞼下垂の治療に年齢制限というのはありません。
ただし、年代によって眼瞼下垂の原因が変わったり、手術の内容が変わったりすることがあります。
そこで今回のコラムでは、年代によるの眼瞼下垂の原因や治療法についてお話ししていこうと思います。
眼瞼下垂の原因
まず話の前に知っておきたいこととして、眼瞼下垂の原因についてお話させてください。
眼瞼下垂の主な原因として、まず後天性と先天性の2つがあります。
後天性の眼瞼下垂の原因
後天性の眼瞼下垂は、加齢とか長期間の物理的なストレス(コンタクトレンズやアイプチですね)で 瞼を引き上げる組織が伸びてしまったり、組織が変性して弱くなったりすることで起こります。
ちょっとわかり分かりにくいかもしれないですが、イメージとしては、まぶたの裏側がたるんだり弱くなったりすることで起こります。
この後天性の眼瞼下垂が最も多い原因です。
あとは、後天性として、まぶたの表側の皮膚がたるむことで瞼が重くなる偽性眼瞼下垂というのもあります。
厳密には眼瞼下垂ではないのですが、眼瞼下垂と同じような症状が出ますのでここで紹介しますね。
このイラストのように皮膚がたるんで二重が狭くなって三角目になって黒目にかかってきて瞼が重くなります。
こういう眼瞼下垂の方もけっこう多くいらっしゃいます。
先天性の眼瞼下垂の原因
それでは、次に先天性の眼瞼下垂についてお話します。
先天性の眼瞼下垂は、生まれつきの眼瞼下垂ですが、瞼が発達する過程で、瞼を引き上げる組織や筋肉が十分に発達しなかったことが原因です。
目を開ける機能が弱いだけでなく、組織が線維化して硬いという特徴があります。
挙筋機能が弱いのでまぶたが上がりにくいですし、瞼を引き上げる組織に柔軟性がないため、まぶたが動きにくいというのもあります。
まぶたが開きにくいし閉じにくいという状態ですね。
以上が先天性と後天性の眼瞼下垂についてでした。
大体のイメージはつかめましたでしょうか。
年代別の原因や治療
さて、それでは、本題の年代別の、眼瞼下垂の原因や治療についてお話しようと思います。
年代については、若年層とシニア世代に分けて考えていこうと思います。
だいたい若年層は10~40代くらい、シニア世代は50代以上の方という風に思ってください。
それでは、まず若年層、10から40代くらいの世代の眼瞼下垂についてお話しします。
若年層の眼瞼下垂の原因と治療

●先天性の眼瞼下垂の場合
若い世代の眼瞼下垂の方の場合、原因としてはまず先天性の眼瞼下垂が挙げられます。
特に10代より若い世代の方ではこの先天性眼瞼下垂の方が圧倒的に多いです。
先天性の眼瞼下垂は片目の場合も両目の場合もありますが、子供のころから目の開きが悪い状態です。
先ほどお話しした、瞼を引き上げる組織が未発達で、硬くて挙筋機能が弱い状態ですね。
先天性眼瞼下垂の治療
先天性眼瞼下垂の治療は、挙筋機能が弱いため、普通の眼瞼下垂の様に瞼の裏側を引き上げる手術をおこなっても、そもそも瞼を上げる力が弱いため十分に目の開きが良くならないことが多いです。
なので、おでこの力を使って瞼を上げるような手術をおこないます。
これは前頭筋つり上げ術という治療法で、筋膜などを使って瞼を前頭筋に連結させる手術になります。
こんな感じで、先天性眼瞼下垂は挙筋機能が弱いため、特殊な手術が必要になってきます。
以上が先天性の眼瞼下垂でした。
ただ、若年世代でも、20代、30代になるにつれて後天性の眼瞼下垂の方も少しずつ増えてきます。
●後天性の眼瞼下垂の場合
後天性の眼瞼下垂は前にもお話ししたように、まぶたの裏側の組織が伸びたり弱くなることで目の開きが悪くなるんでしたね。
コンタクトやアイプチを長年続けることで少しずつ瞼の組織に影響が出て来て眼瞼下垂が進行していきます。
コンタクトの場合は、つけたり外したりすることで物理的に瞼を引っ張ったりすることで腱膜が外れたり伸びたりします。
あとは、コンタクトがこすれたりする刺激で瞼の裏側のミュラー筋や腱膜などの瞼を上げる組織が弱くなったり、炎症を起こすことでも眼瞼下垂が悪化してしまいます。
アイプチの場合は、幼いころから長年続ける方も多く、その場合、瞼をひっぱったり、こすったりする刺激で同じように眼瞼下垂が進行していきます。
アイプチの場合は、皮膚もたるんでくるので二重幅が出にくくなったり、ハム目になったりする偽性眼瞼下垂が進行することもよくあります。
こんな感じで、若い世代といっても後天性の眼瞼下垂が進行することは稀ではないです。
後天性の眼瞼下垂の治療
では後天性の眼瞼下垂の治療についてお話しします。
後天性眼瞼下垂の方は挙筋機能は保たれていることが多いです。
目を開く力はあるけれど、それが伝わりにくくなっている状態ですね。
なので、基本的にまぶたの裏側を引き上げて目を開けやすくする手術を行います。
後天性の眼瞼下垂の治療法としては、切らずに糸でおこなう眼瞼下垂の手術と、二重部分を切開しておこなう挙筋前転術という治療法があります。
後天性の眼瞼下垂の治療には、切らない方法と切る方法があるんですね。
切らない方法はまぶたの裏側を糸で短縮することで目の開きを良くします(図)
切らない方法はダウンタイムが1週間なので手術しやすいというメリットがあります。
一方で、切る眼瞼下垂の場合は、図のように、外れた挙筋腱膜を前転して(引き下げて)まぶたの骨格の瞼板に固定することで瞼の裏側のたるみを引き上げて目の開きを良くします。
一般的に最も多く行われている眼瞼下垂の手術ですね。
切る手術なので、ダウンタイムは1か月と長いですが、二重の切開なので二重を同時に安定させることができたり、切らない眼瞼下垂に比べて効果の確実性が高いというメリットがあります。
ちなみに、アイプチなどで悪化する皮膚のたるみによる偽性眼瞼下垂の場合ですね、その場合、治療法としては、眉下切開がとてもおすすめです。
上まぶたのたるみが強いと、眼瞼下垂のように瞼が重くなり、二重幅は出にくくなり、厚ぼったくハム目にもなりやすくなってしまいます。
アイプチしていなくても、お若いうちから瞼にたるみや厚みがある方というのはかなりいらっしゃいます。
そのような方の場合、眉下切開でたるんだ皮膚を切除すると、腫れぼったさが改善して、自然な感じで二重が広くなりますのでとても効果的です。
眉下切開については以前の多くの動画やコラムで説明していますのでそちらもご参考ください。
眉下切開は幅広い年代でとても人気の手術になっています。
はい、以上が若年層の眼瞼下垂についてでした。
50代以降の眼瞼下垂の原因と治療

●50代以降の眼瞼下垂はほとんど後天性
では、次はシニア層、50代以降の方ですね、シニア層の眼瞼下垂についてお話ししていこうと思います。
基本はシニア層の眼瞼下垂はほとんど後天性眼瞼下垂ですね。
原因は、若年層と同じようにもちろんコンタクトレンズや長期間のアイプチというのもありますが、主な原因は加齢になります。
歳をとると誰でも眼瞼下垂が進行する可能性があるんですね。
そして、シニア層の眼瞼下垂は、頭痛肩こりで悩まされたり、視界が狭くて見えにくいとか、転倒のリスクがあるとか日常生活に支障が出てくることが多くなってきます。
治療は若い人と一緒?
シニア世代の眼瞼下垂の治療に関しては、若年層の後天性眼瞼下垂と同じです。
挙筋機能が保たれていることが多いので、先ほど言ったような切らない眼瞼下垂か切る眼瞼下垂の手術をおこなうことが多いです。
眼瞼下垂が中程度以上、つまりまぶたが瞳孔にかかってくるようになると、切らない眼瞼下垂だと上がりにくいので切る眼瞼下垂の手術がおすすめになります。
あとは、皮膚のたるみによる偽性眼瞼下垂の場合は眉下切開でまぶたのたるみを取る必要があります。
治療はこんな感じなんですが、シニア層では特に注意点があります。
まぶたが老化してくると、眼瞼下垂だけでなく、今言った皮膚のたるみによる偽性眼瞼下垂も進行したり、目も加齢で窪んできて、くぼみ目が進行してきます。
上まぶたの3大老化は、皮膚のたるみ、眼瞼下垂、くぼみ目なんですがその3つが同時に進行するんですね。
この3つの老化の治療というのは、それぞれ違ってきます。
そして、どれかの治療をおこなった場合、他の老化がかえって目立ってしまうことがあるんですね。
なので、シニア層ではこの3つの老化がどれも進行している可能性があるので、それぞれどの程度進行しているのか、バランスをしっかり把握するのが大切です。
もし眼瞼下垂がメインという方では眼瞼下垂を治せばそれでよいのですが、皮膚のたるみが進行している場合では、眼瞼下垂を改善させると皮膚のたるみはかえって目立って、偽性眼瞼下垂が悪化します。
その場合はあとで眉下切開も続いて行う必要があります。
また、偽性眼瞼下垂で皮膚のたるみが強いからと眉下切開をおこなうと、くぼみ目が強調されてしまうので、くぼみ目の治療、例えば目の上のヒアルロン酸などをおこなう必要が出てくることがあります。
なので、シニア層の眼瞼下垂の場合、眼瞼下垂だけ治してめでたしめでたしというふうにならない可能性はけっこうあるので、上まぶたの3大老化の眼瞼下垂、上まぶたのたるみ、くぼみ目のそれぞれがどの程度進行しているのか、複数が進行しているならそれぞれの治療と順番の計画を慎重に立てる必要があります。
若年層の方でも3大老化が組み合わさって進行していることもありますが、シニア層では特に3つの老化が組み合わさっていることが多く、治療も組み合わせて段階的におこなう必要になる可能性が高くなってきますので、ここはしっかり認識していただく必要があるかと思います。
まとめ
はい、以上が若年層、シニア世代の眼瞼下垂の原因と治療、そして注意点でした。
基本的に眼瞼下垂は先天性、後天性がありますが、大人では多くは後天性の眼瞼下垂で、原因としては、コンタクト・アイプチ・加齢などがあります。
そして、眼瞼下垂の治療としては切る手術と切らない手術があります。
メリット・デメリットがありますので、眼瞼下垂の程度とご本人のご希望によって選んでいただくと良いです。
あとは、シニア世代の注意点としては、眼瞼下垂だけでなく、皮膚のたるみやくぼみ目も進行している可能性がありますので、場合によっては組み合わせ治療をしっかり計画して行う必要があります。
ご自身の瞼の状態がどうか、客観的に判断するのは難しいこともありますので、そのような場合は、ぜひカウンセリングでご相談いただければと思います。